9月の終わりに北海道へ飛んで、商船三井フェリーに乗船してきた時の旅行記とかを。
札幌周辺放浪記の続きとなります。
大谷地バスターミナルから高速とまこまい号に乗車し、苫小牧西港へ移動します。
高速とまこまい号の出発地となる札幌駅周辺である程度の乗車があったため、途中の大谷地からの乗車だと通路側席しか空いてないという状態でした。
大谷地バスターミナルを発車後、札幌新道を少し走って札幌南インターから道央自動車道を走ります。
苫小牧東インターで道央自動車道を流出後、国道235号を走行して乗客を少しずつ降ろしながら苫小牧駅へ。苫小牧駅でフェリーターミナルに向かう乗客を若干乗せて、苫小牧西港へ至ります。
苫小牧西港に到着しました。
出港時刻までは余裕がありましたが、先に乗船手続きを済ませてしまいます。
商船三井フェリーとしての運航が出港時刻基準で最終日だったので、乗船手続き時に記念品のチョコとカードを貰いました。
同時に、大洗港遅延予告の紙も貰いました。
どうも大洗港で花火大会が行われるため、入港が遅れるとのことです。
一応、大洗のフェリーターミナルで(水戸駅行きの)バスには接続すると書かれていますが、私はこれを大洗駅行きと勘違いしていたために、後にリカバリー不可の大ポカをやらかしかけました。
列車の発車表示機みたいなやつ。
昼間は太平洋フェリーが使う2バースのところを八戸行きシルバーティアラが使っています。
そうそう、私が大谷地から苫小牧西港まで使った高速とまこまい号の乗客ですが、殆どが八戸行きのシルバーフェリーに流れていきましたね。
乗船手続きを済ませてなお時間が余ったので、入船公園まで徒歩往復することにしました。
入船公園から見た、これから乗船する商船三井フェリー「さんふらわあしれとこ」。深夜便で使われます。
元は九越フェリーの「ニューれいんぼうべる」として2001年に室蘭~直江津~博多航路に就航した船です。
この時間帯に入船公園に結構人がいたのですが、私以外は全て釣り人でした。
ターミナルに戻り、早いですが乗船しました。
乗船したら、階段かエレベータを使って客室へ上がります。
サイドデッキ。
ここは航行中でも出ることができました。
さんふらわあしれとこのデッキプラン。
接客設備が充実している夕方便(さっぽろ・ふらの)に対し、深夜便(しれとこ・だいせつ)は貨物重視の合理化船で船内レストランがありません。
客室にしても、1段開放寝台のカジュアル、販売されてるかもわからないデラックスルームがあるだけとなっています。
さんふらわあしれとこの浮き輪。船籍は大洗。
展望甲板。床が緑で塗装されています。
展望甲板の壁の所には、木製の椅子が4脚設置してありました。
ただし、この椅子にはカメムシが大量にくっ付いていましたが。
宿となったカジュアル。
1段寝台が1部屋に4つ設置されていて、設計は古いものの天井が高いので、開放寝台にしてはかなり快適だったりします。
私の体感ですが、夕方便のコンフォートに比べるとカジュアルの方が断然快適でした。
寝台には折り畳みテーブルタイプの荷物置きがあります。
私はボストンバッグや上着とかを置いてました。
枕元の照明の所に、後付けコンセントが設置されています。
形状が普通のやつが後付けされているので、だいたいのアダプタは刺さるかと。
あと、カジュアルの部屋はいずれもアウトサイドに位置しています。
旅館とかにある椅子とテーブルが置かれた広縁が何故か設置されています。
大洗行きの場合は右舷側の部屋に指定されたら、寝台内でも割と電波が入ってきていました。鉄の壁があるんで流石に展望甲板に比べると受信できる電波が弱まりますが。
船内案内所。御船印はここで買えますが、営業時間が割と不規則。
フリースペース。
だいたい酒盛りか何かで占拠されていたような?
船首部にある展望ラウンジ。
展望ラウンジからは窓越しに前面展望が楽しめますが、夜間は航海上の安全のために窓のカーテンが閉められます。
前述したように、この船にはレストランはありませんが、喫食スペースがあります。
ニューれいんぼうべる時代にレストランとして使われていたスペースを、そのまま転用したんだと思います。
レストランの厨房の跡と思わしき場所。
深夜便には基本的に食料を買い込んでから乗船したほうがいいのですが、船内の喫食スペースの所には冷凍食品の自販機と電子レンジが設置されています。
冷凍食品のバリエーションが豊富なオーシャン東九フェリーと違って、商船三井フェリーの深夜便の自販機の冷凍食品の種類はそこまで多くなかったりします。
案内所で、さんふらわあしれとこの御船印を購入しました。
商船三井フェリーとしての運航では、最終日の日付となっています。
長距離フェリーではよくあるゲーセンも当然のようにありました。
日付が変わる直前の23時59分に、八戸行きシルバーティアラが苫小牧西港を出港します。
それから約1時間半後の1時30分に出港時刻となりますが、実際にはそれよりも若干早く動き出してたかと。商船三井フェリーではよくあることだそうで。
で、寝台で寝て目を覚ましたら、岩手県の宮古沖を航行しているところでした。
深夜便は出発地を深夜に出港して、到着地には夜に到着するので、昼間の時間帯はずっと航行しています。
途中で深夜便北行の「さんふらわあだいせつ」と反航。
反航するアナウンスとかはされないので、船の位置などを自分で調べる必要があります。
だいせつとの反航を見た後は、喫食スペースで新札幌のイオンで予め買っておいたカップうどんを食べました。
揺れが想定される航路では、ラーメンよりもうどんの方が乗り物酔いしにくい気がします。
金華山を通り過ぎて、宮城県は仙台湾の沖合辺りを航行しています。
遠くには前日に苫小牧港を出港し、途中で仙台港を経由した名古屋行きの太平洋フェリー「きそ」の姿が。
日が暮れてきました。
大洗行きの場合、昼間は右舷側に陸がある状態での航行となるので、圏外にはあまりならずにネットサーフィンとかで時間を潰せるので、案外退屈でもなかったですね。
夕食は冷食自販機で買ったビビンバを食べることにしました。
電子レンジで加熱しました。
自販機の商品ごとにワンタッチ登録されてるので、いちいちタイマーを設定しなくてもいいのが楽でした。
味はまあ・・・普通の冷食ビビンバ。
夜になって大洗に近づいていますが、花火大会が行われていて入港ができないという状態でした。
遅延予告はされていたので、船の上から楽しむ花火大会ということで、呑気に眺めていました。
後でえらい目に遭うとは知らずに。
そうそう。船内の現在位置を示すモニターが古いタイプのものでした。
花火大会が終わった後に、大洗港へと入港します。
商船三井クルーズの「にっぽん丸」がライトアップ状態で停泊していました。
さんふらわあしれとこが着岸するタイミングで、夕方便が大洗港を出港していきました。
こちらも花火大会と南行深夜便の入港遅れの影響で、出港が遅れていたようです。
ボーディングブリッジが繋がれて、大洗に上陸します。
ガルパンの等身大ポップが復活してる。
遅れていた深夜便に合わせる形で、水戸駅行きのバスが接続待ちをしていたのですが、私はこれを大洗駅行きと勘違いしてスルーしてしまいました。
で、花火大会が終わった後なので大洗駅は列車乗車待ちで長蛇の列が出来上がっていました。
元々は大洗駅を20時17分に出る列車に乗る予定でいたのですが、入港が遅れに遅れたので大洗港上陸時点でそれが不可能になっていました。
列車に乗車しないことには話にならないので、大洗駅の券売機で切符を買って列車の乗車列に並びます。
よりによってホテルを同じ茨城県でも古河市に取っていたので、21時30分発水戸行きの列車に乗れないと辿り着けません。
結果としては、運よく21時30分発の水戸行きには乗れました。4両編成で運転してくれてたおかげで何とか乗れたというか。
で、その21時30分発の水戸行きの列車も遅延してて、水戸駅で接続する特急ときわ86号に接続できないで詰み・・・と思ってたら、ときわ86号が接続待ちをしてくれたお陰で無事にホテルに辿り着けることになりました。
運で首の皮が繋がったというか・・・。というか、最初から水戸駅行きのバスに乗ってればこんな運ゲーにならんで済んだんですが。そこは反省点ですね。
水戸駅で切符を買う暇なんてなかったので、特急ときわ86号乗車後に車掌から切符を買い求めました。
特急券が座席未指定の上に車内料金なので、割高にはなってしまいました。
それでもホテルに辿り着けない挙句に、キャンセル料100%取られるよりはずっとマシではあったんですが。
日付が変わって0時17分に古河駅に到着。
さっさとホテルに向かいます。
古河駅近くのアパホテルに投宿。
新造のアパにしては、部屋が広かったですね。
大洗駅のゴタゴタで無駄に疲れたので、シャワーを浴びてさっさと寝ました。
ホテルで朝食を食べてからチェックアウトし、東北本線(宇都宮線)の普通列車グリーン車に乗って品川まで乗車し、羽田空港を目指しました。
羽田空港からは、セール運賃で取ったANA253便で福岡へ飛びました。
鬼滅じぇっと、なかなか当たらないですねぇ・・・。
福岡空港到着後は、まっすぐ帰路に就きました。
というわけで、商船三井フェリー最終日の深夜便「さんふらわあしれとこ」の乗船記でした。
深夜便には今後新造船の投入が予定されているので、残る「さんふらわあだいせつ」もできれば北行で乗船しておきたいものです。