2022年のゴールデンウィークでお出かけした時の旅行記みたいなもの。 

 

 

奥尻放浪記の続きとなります。

 

 

鍋釣岩を見物できたので、奥尻からフェリーに乗って脱出します。

 

奥尻島からは北海道本土の江差までハートランドフェリーが就航しています。

ハートランドフェリーの奥尻航路は朝に奥尻を出港し、対岸の江差を昼前か昼過ぎに折り返して奥尻に戻ってくるダイヤになっています。本数が少ないので、逃すと奥尻島から脱出する手段が飛行機しかなくなります。その飛行機も本数少ないのでそれすら逃すと脱出できなくなります。

 

ただ、ゴールデンウィーク期間や7月から8月にかけての夏季は午前と午後で計2往復運航するので、この期間に限れば比較的奥尻島からの脱出がしやすくなっています。

 

奥尻港に戻ってきた後は、乗船1時間前ぐらいから乗船券を買えるので、さっさと買ってしまいます。

1等も考えましたが、やっぱ2等でいいやってなって2等の乗船券を買いました。確か乗船券購入にはクレカも使えたかと。

 

 

というわけで、奥尻15時発の江差行き午後便に乗船しました。

船は「カランセ奥尻」が基本的に使われますが、ドック期間中は稚内利尻礼文航路から代船を持ってくるそうです。

 

カランセ奥尻は徒歩乗船の場合、スロープでの乗船となります。

 

 

カランセ奥尻に乗船してると、奥尻町のゆるキャラが見送りにきました。うにまるって言ったっけ。

 

 

乗船して利用したのは2等指定席区画です。

鉄道の特急型車両に使われてそうな椅子で、リクライニングもするし背面テーブルも付いています。座り心地は可もなく不可もなくといったところ。

 

 

2等指定席区画の窓側席にはコンセントがあります。USBとコンセントが1口ずつです。

 

 

本来、2等指定席区画は2等とは料金が異なるのですが、この時は混雑緩和のために2等指定席を2等自由席として開放していました。

 

2等自由席はカーペット区画です。人多かったので写真は控えました。

 

 

船内を散策してみます。

客室は上階のAデッキと下階のBデッキに分かれています。私が使った2等指定席区画はAデッキにあります。

 

 

Bデッキの案内所とか階段のあるエントランスには、恐らく奥尻島の鍋釣岩を模したモニュメントみたいなのが鎮座していました。

 

 

現在位置を示すモニターもあります。奥尻から江差までは2時間10分の航海です。

 

 

展望デッキに出てみました。こっちはAデッキ。

 

 

Bデッキの展望デッキにはベンチが設置されています。

 

 

15時になり、奥尻を出港します。

 

 

乗船する際に見かけたうにまるも見送っていました。

あと遠くに鍋釣岩も見えます。

 

 

奥尻島が離れていきます。

 

 

出港後は船内の案内所で御船印を購入しました。

ハートランドフェリーは船ごとではなく、航路ごとに発売しています。

 

 

奥尻島が見えなくなった辺り。海は若干荒れ気味でした。

 

 
風が強くて展望デッキに出ると結構寒かったです。波も結構高い所まで撥ねてきてたっけ。
 
 
縦揺れもしてたので、念のためにアネロンを飲んでおきました。
江差から先はバス移動が控えているので酔ったら洒落にならない・・・。
 
 
江差の町が見えてきました。
 
遠くに帆船の「開陽丸」が見えます。幕末期に函館戦争で使われた船で、最期は江差で沈んだそうです。
現在の開陽丸は復元したもので、沈んだ開陽丸の遺物が展示されているんだそうです。
 
 
江差港に着岸しました。
 
 
下船して江差に上陸しました。
奥尻から乗ってきたカランセ奥尻を眺めます。
 
この後、カランセ奥尻は奥尻島へと折り返していきます。
 
 
江差港フェリーターミナルの前には国道228号が通っていて、その路上に函館バスのバス停があります。
姥神町フェリー前というバス停が江差港最寄りのバス停となります。海側に函館方面行き、その反対側が木古内方面行きがそれぞれ発着します。
 
奥尻午後発のフェリーで到着した後だと、バスまで1時間以上の待ち時間が生じます。なので散策することに。
 
 
ちょっと高い所に登って港を眺めます。
奥尻から乗ってきたカランセ奥尻の姿も見えます。
 
 
しばらく歩くと青看板に廃止された江差駅の表記があったので、行ってみることに。
江差線は2014年に木古内~江差間が廃止されているので、廃止後8年ぐらい経ってます。
 
 
というわけで、江差駅跡に来ました。
廃止される前に江差線に乗って江差駅を訪れたことがありますが、駅舎は跡形もなくなっていました。
 
 
江差港の所までは江差線が伸びてなかったので、奥尻島へのフェリー連絡に使えたかは微妙な立地。直線距離だけで1.3kmぐらい離れています。
 
 
車止め。
 
 
恐らく復元されたであろう江差駅の駅名標。
周辺は団地になっていました。
 
 
駅名標の裏面。江差線の歴史とかが書かれています。
 
その後は江差中学校前バス停から木古内駅行きのバスに乗車しました。
函館バスがICASnimocaを導入しているため、交通系ICカードで乗車することができます。
 
 
江差と木古内を結ぶ函館バスには日野・ポンチョが使われていました。何気にこの車は初めて乗りました。
江差線の鉄道代替バスとなっていて、かつての江差線の廃止区間の駅だった場所にも停車していきます。
 
途中、湯ノ岱ではトイレ休憩で5分ほど停車しました。湯ノ岱駅だった所にバスの待合所やトイレを設置しています。
 
 
木古内駅に到着後は、道南いさりび鉄道に乗り換える前に「はこだて縄文めぐりパスポート」を購入。これで函館エリアのJR線、函館バス、函館市電、道南いさりび鉄道線が乗り降り自由となります。
北海道の「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助金を活用しているため、通常販売されている「はこだて旅するパスポート」と効力は同じながら価格が約半額になっています。
 
 
木古内駅からは道南いさりび鉄道の函館行きに乗車。
 
 
函館駅に着きましたが、次の列車への乗り換え時間がそんなに長くないのでどこにも行かず。
せっかく函館に来たのにラッキーピエロに行く時間も確保できませんでしたね。
 
 
森行きの最終列車に乗車。
道南海の恵みという観光仕様っぽいキハ40が来ましたが、これ座席の背もたれ部分が一部木になってて座り心地悪い・・・。
 
 
新函館北斗駅で下車し、この日の移動は終了です。
駅前にある東横インにチェックインし、翌日の出発が早いのでシャワーを浴びてさっさと寝ました。
 
 
続きます。