10月中旬に船で北海道に行ってきた時の様子とかを。
さんふらわあさっぽろ乗船記の続きとなります。
今回は復路となる北海道からの脱出で乗船したフェリーの乗船記となります。
宿泊した帯広から出発し、途中で北の大地の入場券を収集しながら新得とか富良野とか旭川を周り、特急ライラックと特急すずらんを札幌駅で乗り継いで苫小牧駅に戻ってきました。
苫小牧駅からは苫小牧西港行きのバスが出ていて、太平洋フェリーだと16時35分発の道南バスフェリー線か、17時40分発の北海道中央バスの高速とまこまい号を利用することになります。
本当は前者の道南バスを使ったほうが時間的に余裕はあるのですが、札幌から乗車してきた特急すずらん8号からだと接続できないので、17時40分発の高速とまこまい号を待ちました。遅延してきたので結構ギリギリに(タクシー利用まで考えた)。
時間カツカツでフェリーターミナルの写真を撮ってる余裕はなく、乗船手続きを手早く済ませて乗船口へ。
苫小牧西港の列車の発車表示みたいなフェリー出港案内表示。
苫小牧西港からは大洗行き「商船三井フェリー」・仙台経由名古屋行き「太平洋フェリー」・八戸行き「シルバーフェリー」がそれぞれ就航しています。
今回乗船したのは、太平洋フェリーの「きたかみ」です。
「いしかり」や「きそ」が使われる日は仙台経由名古屋行きとなるのが基本ですが、「きたかみ」が使われる日は仙台行きとなるのが基本となります。イレギュラーで「きたかみ」が名古屋まで行く日もありますが。
連絡通路から撮った太平洋フェリー「きたかみ」。
「きたかみ」は太平洋フェリーの船の中では一番新しい船ですが、仙台~苫小牧間の運行に特化したような船内設備になっているようです。
宇宙猫みたいな船内の記念撮影スポット。宇宙猫ならぬ宇宙きたかみ。なんかシュールでした。
後ほど紹介する御船印にも描かれていますが、「きたかみ」のテーマがSPACE TRAVELになってて、そんでこんな感じになってるそうです。
きたかみのエントランスの中央階段。
毎晩、プロジェクションマッピングによるショーが3回行われているそうです。
7デッキにはピアノも設置されていました。
展望通路では、日替わりのプロジェクションで宇宙の星が映し出されていました。これも夜だけとなります。
今回利用したのは、エコノミーシングルです。
相部屋でありながら鍵が掛かる個室になっていて、早割適用で6,800円で利用できました。
「きたかみ」には雑魚寝区画はなく、客室は全部寝台となっています。
エコノミーシングルの鍵は、部屋の机の上に置いてあったと思います。
下船時は部屋の鍵が置いてある指定の場所に置いておけば大丈夫です。
出港前に展望甲板へ。
「きたかみ」の浮き輪。船籍は「きたかみ」が滅多に行かない名古屋となっています。
苫小牧西港はフェリーが3バース分あり、太平洋フェリーの後ろ側にはシルバーフェリー「シルバープリンセス」が停泊しています。
前方には商船三井フェリー「さんふらわあさっぽろ」が。これは今回北海道に来る際に乗ってきた船です。
さんふらわあさっぽろが先に出港して大洗へ向かいます。
その後を追うように、太平洋フェリー「きたかみ」も苫小牧西港を出港します。
苫小牧西港を離岸し、仙台までの約15時間の船旅が始まりました。
出港してから船内売店で「きたかみ」の御船印を購入しました。御船印に「SPACE TRAVEL」って書かれてますね。
僚船となる「きそ」は「南太平洋のしらべ」、「いしかり」は「エーゲ海の輝き」って書かれてたと思います。
その後は疲れからか、エコノミーシングルの寝台で寝落ちしていました。
で、日付が変わった1時頃に目が覚めたので、大浴場でホカホカ入水するついでに寝静まった船内を散策しました。
写真は案内所と売店。流石に深夜帯は閉店しています。御船印はここの売店で買えます。
なにやら勲章みたいなものが展示してありました。
階段下にあるキッズエリア。コロナのせいで封鎖されていました。
行きの教訓を活かして旭川で買った酔い止めを乗船前に飲んでいたためか、太平洋フェリーでは全然酔いませんでした。
苫小牧西港から八戸沖までは往路と同じように揺れてたのですが、揺れる区間で寝てたのも酔わなかった要因になってたのかもしれません。
太平洋フェリーの大浴場は、余程の時化で揺れてない限りは入港30分前までいつでも入浴できます。
深夜帯の誰もいない大浴場でホカホカ入水した後、再度寝台で横になって就寝しました。今思えばよく寝れたなぁ…。
翌朝、7時頃に起きたら宮城県沖を航行しているところでした。
この後、金華山が見えてきた辺りから進路を西に変えて仙台港へ入港していきます。
朝食はレストラン「グリーンプラネット」を使いました。
朝食はバイキングスタイルになっています。
カレーがあったのでカレーを取りました。朝食はカレーしか勝たん。
ゴミ箱。
「きたかみ」のものは普通のやつですが、「いしかり」だったかが燃えるゴミが何故か"Moerugomi"表記になってるらしい。
そんなこんなで仙台港に入港していました。多数の貨物船があちこちに停泊しています。
仙台港に着岸。
仙台港では船を固定するためのロープをトレーラーヘッドで引っ張っていました。
きたかみの乗船券。下船時に回収されてしまいます。
所定通りに仙台港に上陸しました。
「きたかみ」はこの日の夜に苫小牧へ折り返していきます。
「いしかり」「きそ」で運行する日は仙台港で2時間程停泊した後に名古屋へ向かっていきます。仙台~名古屋間もいつか乗ってみたいもの。
仙台港のフェリーターミナル。そんなに大きくはないです。
2011年3月11日に起きた東日本大震災による津波は高さ7.2メートルに及んで、当時の津波の高さを示す表示がフェリーターミナルの壁にありました。
30センチの波でも人間は流されてしまうのに、それを遥かに超える高さの波とか想像しただけでも恐ろしい…。
当時は先代の「きたかみ」が仙台港に停泊していたらしいですが、大津波警報発令を受けて緊急離岸して湾外へ退避を行ったことで難を逃れたようです。
仙台港からは仙台駅行きの宮城交通のバスが出ています。交通系ICカードで運賃を支払うこともできます。
仙台港からバスに乗って、仙台駅までは行かずに途中の中野栄駅で下車。
中野栄駅からは仙山線の電車に乗って仙台駅に移動しました。
しばらく仙台駅周辺をぶらぶらしていました。
この日、岸田総理大臣が演説のために仙台に来ていたらしく。人混みが凄かったですね。
仙台駅からは仙台空港アクセス線の電車に乗り、仙台空港へ。
かわいい。
仙台空港からはJALの特典航空券を使って福岡空港へ飛びました。
クラスJの一人掛け席が空いてたので、アップグレードをかけてみました。
期せずしてエンブラエルE190のクラスJに座れることに。
ただ、空いてたのが最前列だけだったので足元に荷物が置けません。
そして1人掛け側のハットラックは容量が貧弱で、手提げポーチぐらいしか入らない程度の容量だったので荷物をどこに置くかで難儀しました。結局、2人掛け側のハットラックに入れることで解決しましたが。
離陸してしばらくしたら、アメが配布されました。
関門海峡上空辺り。
竹下駅辺り。この日は南側からのアプローチで福岡空港に着陸しました。
福岡空港に着陸し、帰ってきました。
その後は地下鉄とJRを乗り継いで帰路に就きました。
今年の更新は今日までとなります。一応月1更新はできたので、来年もぼちぼち更新していこうと思います。
そんなわけで皆さま、よいお年をお迎えください。