3月の終わりに、新宿から福岡まで夜行高速バス「はかた号」に乗車したので、その時の乗車記みたいなのを。
旅行記:富士急ハイランドに行ってきたの続きとなります。
河口湖駅から乗車した特急富士回遊48号を新宿駅で降りて、しばらく時間をつぶしてからバスタ新宿から福岡行きの夜行高速バス「はかた号」に乗車して帰路に就きました。
はかた号といえば、水曜どうでしょうのサイコロの旅で「キング・オブ・深夜バス」として紹介されたりしてて、国内に数ある夜行高速バスの中では有名になっています。
現在のはかた号は西日本鉄道が単独運行で、バスタ新宿~北九州・福岡間を1日1往復運転しています。新宿から福岡までの所要時間は約14時間20分となっています。交通状況によっては到着時刻が前後する場合もあります。
福岡行きのはかた号は、バスタ新宿の4階の新宿高速バスターミナルA3乗り場から21時丁度に発車します。
2020年7月からは写真の新型車両(三菱ふそう・エアロクイーン)が使われていて、車内前方4席が個室型シートのプレミアムシート、車内後方が独立3列シートのビジネスシートとなっています。
はかた号運行開始30周年を記念して投入された車両となっています。
先代のはかた号専用車両の車内設備を引き継ぐ形になっています。そのため共通運用が可能となっていて、先代の専用車両が車両検査時の代走や続行便として使われることもあります。
今回はプレミアムシートを利用しました。
個室といっても、ネットカフェの個室ブースよりも狭いぐらいのスペースとなっています。
とはいえ、個室ゆえに消灯が任意のタイミングで行えることや、リクライニングも後ろを気にせずに倒せること、周りの目が気にならないので寝る分にはとても快適でした。
座席周りには照明のスイッチや座席のリクライニングのリモコンの他、USB充電ポートやワイヤレス携帯充電器も設置してありました。
21時ちょうどにバスタ新宿を発車したはかた号は、本来であれば初台南出入口から首都高速中央環状線に入るのですが、この日は初台南から首都高速に入らずに一般道を走り続け、池尻出入口から首都高速3号渋谷線に入りました。
その後は東京ICから東名高速道路に入り、御殿場JCTから新東名高速道路に入ります。
静岡県の新東名高速道路の静岡SAで開放休憩が行われます。
就寝前なので、歯磨きを済ませてからバスに戻ります。
はかた号は夜と朝の1回ずつ開放休憩が設定されていて、基本的には新東名の静岡SAと山陽道の佐波川SAで開放休憩を行います。
これ以外にも、乗務員交代(2人乗務で片方が運転、もう片方が床下にある仮眠室で仮眠)や車両点検のためにPA等に停車したりしますが、乗客は車外に出ることはできません。
静岡SAを発車後、ほどなくして車内が消灯されました。
個室型のプレミアムシートは前述したように、任意のタイミングで個室の照明を落とすことができます。
富士急ハイランドでブラブラしてたのもあってか、私も消灯してからそんなに時間が経たないうちに個室の灯りを消してから寝たと思います。
その後、寝ている間にはかた号は新東名高速道路→伊勢湾岸自動車道→東名阪自動車道→新名神高速道路→名神高速道路→山陽自動車道→広島岩国道路と西へ進み続け、広島県の岩国付近を走行中に私は目を覚ましました。
山陽自動車道の佐波川SAで朝の開放休憩が行われました。ここが福岡行きのはかた号の最後の休憩地点となります。
外は雨が降っていて、サービスエリアのトイレに行ってすぐバスに戻りました。
佐波川SAを発車後、山口JCTで再度中国自動車道を走行します(山陽自動車道は下関まで繋がっていない)。
下関ICを通過後、関門橋を渡って本州から九州に渡ります。
関門橋通過時の時刻は9時35分で、この時点でバスタ新宿から12時間35分経っていました。
関門橋通過後は九州自動車道を門司ICで降りて北九州都市高速4号線に入り、富野出入口で東京以来の下道走行となります。
最初の降車停留所となる小倉駅前に到着。10時丁度で、バスタ新宿から13時間。
博多に急ぐ場合は、小倉駅前で降りて山陽新幹線に乗り換えると50分ぐらい早く着きます。
小倉駅前に続いて砂津も降車停留所となっていますが、降車客がいなかったので通過。
足立出入口から再度北九州都市高速4号線に入ります。引野口も降車停留所となっていますが、ここも降車客がいなかったので黒崎ICで下道に降りずにそのまま通過しました。
八幡ICから九州自動車道を福岡ICまで走行し、福岡都市高速4号線→1号線→環状線を通って天神北出入口で下道に降ります。ここで高速道路走行は終了となります。
西鉄天神高速バスターミナルには11時20分頃に到着。若干遅れていました。
はかた号の終点は博多バスターミナルですが、帰りの電車の都合でここで下車しました。
バスタ新宿から14時間20分の旅でしたが、個室型シートというのもあって割とぐっすり眠れたのもあって、体感的にはそんなに長くは感じませんでした。ビジネスシートだと違う感想になっていたかもしれません。
そんなわけで、博多→鹿児島→博多→河口湖→新宿→福岡と続いたおかしな旅程も、これでおしまいです。