長年、私と子供たちが使っているメインの寝室のバスルームの引き戸が、全開にならなくて地味にストレスでした。

 いつからかわからないほどもう何年もだったのですが、一度自分で直そうとしたら、そもそもの部品、戸車?というものが本来のレールでなく隣のレールにはまっている!外そうとしてもちょっとやそっとの力じゃ頑として動きません。こちらに引っ越していくらか経った時に一度何かの不良で修理に来てもらったことがあったのですが、その時から間違った位置にはめられていたのかな…?あまりにも長い間、不調だったので、もうよくわからない。

 

 夫はいつももうひとつのバスルームでシャワーを浴びるので私たちが使いにくくても変える気ないんだろう、と当初の怒り→今やあきらめの境地、だったのですが、今年に入って突然、修理を呼び、新しい扉に交換してくれました。

 ちょうどソンクラーン前後の感染者が増え始めた時期で、そんな時に家に人を入れるのはちょっと心配だったのですが、新しい扉になって開閉もスムーズ、ピカピカ新しくて綺麗な扉に、私の数年来のストレスが一つ、なくなった!さらに修理の際、温水器(タイの場合、浴室に直接取り付けられていることが多い)から水漏れも見つかって、こちらも慌てて交換。ど近眼の私は使用中には全く気が付かなかったので、危なかったです。

 息子がちょうど1歳になる頃にこの家に越してきたので、13年超、私と子供の3人によって酷使されてきた温水器。寿命だったのでしょう。

 

 どんな家でも長年住み続ければ劣化や不調が出てくるもので、快適に住み続けるにはこまめなメンテナンスが大切なのは当たり前ですよね。

 我が家ではバスルームの扉だけでなく、常によく日が当たるからか、プラスチック製の便座の黄ばみも数年前から気になるようになりました。けれども水漏れなど差し迫った不具合でなければ夫は腰が重く、去年、やはり在宅勤務で時間があった時にやっと新品に変えるまで、長年放置状態でした。一方私は、そんな不具合の数々に小さなストレスを長年積み重ね、子供が巣立ったら、私はもっと都心の小さな賃貸アパートに一人でもいいから住むかな、ぐらいにまで考えていました。

 

 去年から今年にかけてのロックダウン、在宅勤務で、夫も家にいる時間が増え、こうした不具合に目を向けてくれるようになったのかなと思います。

 また、このような家のメンテだけでなく、先日は突然、長年使って部品が劣化し最近はもう使っていなかったルンバの代わりに、新しいルンバを購入。夫自ら、こまめに家族の寝室にルンバをかけるようになりました。

 これも子供と過ごす時間が増え、家の掃除を怠ると子供のくしゃみや鼻水が増えるようだと思ったからみたい。ルンバは掃除機が入れないベッドの下の埃もきれいにしてくれるので、掃除機とはまた違う利点があります。このことは実はもう何年もずっと、私が夫に言い続けてきたことなのだけど、自分の目で実際に見るのとはやはり違ったのでしょう。

 

 もうちょっといい加減遅いよ!と思いつつ、コロナ禍での我が家におけるよかったことの一つだなと思っています。