何が「風」で、何が「桶屋」か、よくわからないのですが、

とにかく書いてみます。




さっき掛布団カバーの洗濯をした。

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仮住まいは、浴室内乾燥しかできないので、大物はこれしか干せない。

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でも、「乾燥」(2時間)をセットすればすぐ乾くので、もう一回洗濯できる。

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明日は多忙。

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ならば、今日、シーツと枕カバーも洗おう

(今までは、二日に分けて洗濯)

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あらら、洗剤がなくなった😥

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洗剤を探しに行く。

(あーあ、洗剤はどの段ボールだったかなぁ?)

1か月もすると、どの箱だったか、

忘れている。

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あった~😅 よかった、よかった

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何気なく、そばに置いてある、ふたが半分あいた段ボールを見る。

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あらっ、コサージュ(造花)❗


なら、この箱にあるかも?

実は、知り合いの方の葬儀がすぐある。(喪服は何とか見つかった)、

しかし、黒のバッグ、黒の靴がない。

多分倉庫。


喪服に、

ベージュのウォーキングシューズ、

茶色のショルダーバッグじゃあなぁ。

私が「仮住まい中」なんて、

誰も知らない。


黒の袋や黒の靴買おうかな?

安いのでいいから。

今日にも行こうと思っていた矢先。


葬儀用のこまごまとした品物は、コサージュと同じ棚に入っていた。

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あった❗

葬儀用の品々。

黒のバッグも、ふくさも。

よかった~

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あれっ😳 双眼鏡も❗




実は、話が急に変わりますが、仮住まいから見える、遠くの建物をもっと、詳しく見たい思いが、私にはありました。


悪意ではなく。




今年に入って、仮住まいの近くを散歩していた。


1時間近く歩いて、場所の確認をするため、スマホでマップを見た。

スマホを縦にしたり、横にしたりしながら見ているうちに、ふと、ある会社の名前が目に入った。


それは、夫が勤めていた会社。

まじまじと見つめた。


こんな近くに、会社?


私は、夫の会社に行ったことがない。

40年近く勤めていたのに、一回も。

共働きで、いそがしかったこともあるけど。


記憶しているのは会社の住所。

それは、仮住まいがあるこの県ではない。


しかし、川をはさんで、川向こうは、もう別の都道府県。


スマホから目をあげて、対岸のその夫の会社かもしれない建物を見た。

見れば見るほど、川の曲がり具合等々スマホ上のマップと同じ地形。

    (当たり前だけど)


その建物は、初めて仮住まいの下見に来た時に見た。

ここに引っ越してきて以来、毎日、朝晩見ている景色の中の、一つの建物。


えーっ。


あそこが、夫の会社だったの?


思い出してみると、夫が話していた、会社の近くの様子とも一致している。

  (これも、当たり前か?)


仮住まいにいるのも、後少しになったけど、ここにいる間に、一度行ってみたい。

そう思った。


そう思いつつ、まだ、そこが本当に夫の会社なのか、半信半疑のまま日にちが過ぎていた。



そして、今日。

偶然みつけた双眼鏡。




カーテン越しに、その建物を見る。


   ボヤーン


見えない。

焦点の合わせ方がわからない。

その前に、手前と向こう、

どちらも同じ様なレンズがあるので、どっちを目に当てるのかわからない。

上と下もわからない。

文字が書いてある方が、上だろう。


目と目の間も、動かせる。

相変わらずぼやけている。

ピントのつまみ、どちらに回せばよいのか?

回らなくなるまで回した。

そこから反対に徐々にもどす。


ゴチャゴチャやっていると、

やっとピントが合ってきた。


そろそろと、建物の間を移動させる。


建物の上の方に、何か文字が。


あった。




じっとその「文字」を見つめる。


それは、まぎれもなく、夫の会社の名前だった。


やっぱり。



鼻の奥が、じーんとしてくる。

涙がにじんでくる。



あそこに勤めていたんだね。

あそこの守衛室に、願書を持っていったんだね。

休日は、あそこで洗車したんだね。



思い出す話すべてが、双眼鏡の中にはっきりと見える会社の名前のところで、焦点が定まってくる。



そうだったんだ。



夫は、あの会社の場所から、ずっと、私を見てくれていたんだ。


何にも気がつかない、のんきな私に業を煮やして、


風を吹かせて、桶屋を儲けさせたのかもしれない。




シーツを洗おうとしたことが、


「風」


だった。



桶は作っていないけど、

仮住まいにいる間に、夫が、私をすぐそばから、ずっと見守ってくれていたことに気がついた。





ここに来たばかりの頃は、

それはもう、大変だった。


どう大変だったか、また、書きたいと思っている。


一つ一つ、手探りで、とにかく、最終的には一人でやるしかなかった。


私が、一人で、苦労しているのを黙って見ていたのだろう。


何もできないけど、頑張れよって言ってるような気がする。


私が途中で投げ出さないことも、知っている気がする。



ここにいる間に、夫の会社がすぐそばにあることに気付いてよかった。



私は、また、シーツの洗濯に取りかかった。


















    カアサン ドウシタノ?