みなさん賢く

ジェネリック医薬品

使ってますか?びっくり



最近友達からジェネリック医薬品(以下GEと表記)について聞かれたので、

元薬剤師(免許は継続なので一応今も薬剤師ではある笑)のニートがブログに残してみようかなとニヤリ



注意最初に言っておくが、私はGE推奨派でも先発品推奨派でもない



まずGEを語る上で不可欠なのが、先発医薬品



先発医薬品とは、

新規の有効成分で、医薬品として最初に承認された薬のことを言う(以下先発と表記)

これには特許権が20〜25年与えられる


この特許権が切れた後、

他のメーカーが作った同一有効成分の薬がGEと呼ばれる


GEは研究開発にお金がかかっていない分、低価格で販売される(最初に発売されるGEの価格は先発✕0.5)

この安さがGEの最大のメリットかと思うひらめき電球



ただ、

安い=粗悪品

と考える人が多く、

無条件でGEを毛嫌いする人が多いのが現状


実際の品質がどうなのか、というのが気になるところだが

悪くないものがほとんど

だと思ってもらって良いかと思う


GEは先発と有効成分が同一で

生物学的同等性があると認められているものだからだ

(生物学的同等性があるとは

平たく言うと血中の有効成分濃度が示す挙動が先発品と同等であるということ)



ちなみになぜ“ほとんど”と述べたかと言うと、

一部のGEメーカーにて出荷基準に合格しないものを販売していたとして問題になったことがあったなど、

数多あるGEメーカーの全てを信用することが難しい現状があるためショボーン

ただ、これに関してはGEメーカーに限らないのが悲しいところドンッ



GEで最も注意が必要なのは

同一なのは有効成分のみ

という点



添加物や製造技術などに関しては先発会社が秘匿とするため、異なる



添加物や製造技術が変わると、特に外用薬と呼ばれる塗り薬や貼り薬は使用感が変わることが多い


ただ、悪く変わるとは限らないので

正直使ってみないと分からないところはある笑い泣き



ちなみに使用感の違いに関して

そこらの薬剤師に聞いても

有効成分は一緒なので…

使用感には個人差があるので…

と逃げる人も多いと思うので、

納得のいく回答をくれる薬剤師かどうかなど

自分で見極めることが必要えーん



そんな面倒な…

もう高くても良いから先発にするよショボーン



そう思った方に朗報キラキラ



オーソライズドジェネリックというものがある(以下AGと表記)



AGは簡単に言うと、

先発と全く同じGE



さっきまでのGEの話はなんだったん?ムキー



そう思った方も多いだろう


AGは先発の会社が作ったGEであるため、

添加物や製造技術など含めて全く同じを成し遂げることができるのだ


なぜ先発の会社がわざわざGEを作るのかと言うと

特許権の話にまで戻るが

特許権が切れた後、先発の売り上げはもちろんそれまでに比べて落ちることになる


そこで、先発の会社がGE競争に参入するために“全く同じ”をウリとして他のGEよりやや高値のGEを販売するようになる


こうしてできたものがAGであり

私はこれを推奨することが多いニヤリ



じゃあAG以外のGE使うメリットないじゃんプンプン



そう思った方も多いだろう



他メーカーが作るGEのメリットとして挙げられることは安さ以外にもあって


後出しな分、また、競合が多い分、

製剤工夫がされているものがある

という点(悲しいことに逆なものもあるが)


具体的には


神経痛やうつに使われるサインバルタ

先発はカプセルしか存在しないが、

GEには錠剤や、ラムネのように口の中で溶かして飲める口腔内崩壊錠(OD錠)が存在する



おなじみ、痛み止めのボルタレンローションは

先発は50g/本の縦長タイプだが、

GEは100g/本で、首が曲がっているタイプなので肩や背中に塗りやすいボトルが存在する



他にも

錠剤サイズが小さくなったものや

シートから取り出しやすくなったもの、

苦みや臭み軽減のコーティングがされたもの

含有量のバリエーションを増やし、調節しやすくしたものなど

様々な優秀なGEも存在する



今使っている薬が使いにくいな、

と感じている人は

先発GE

を変えてみるのも良いかもしれない爆笑



つまり

先発だから、GEだから、

とは考えずに

状況に応じて自分に合った選択していくことが大切キラキラ



他にも併売品やGEしかない薬など、

長くなるのでそこら辺はまたいつか機会があれば…てへぺろ



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