たまには他のお仕事の話も。
わたしのお客様の半分の方は
認知症の方です。
認知症の症状として
「中核症状」というものと
「周辺症状」というものがあります。
たとえば。
「中核症状」として短期記憶力の著明な低下は
もっとも有名ですね。
周辺症状の現れ方は
その人それぞれです。
たとえば、不安になって徘徊をするかた。
多弁になる方。
ものを探しまわる方。
わたしのあるお客様は
徘徊がある方です。
デイサービスに通っていても、そこから家族が帰ってくるまでの
わずか2時間が一人でいられない。
わたしたちにすれば「わずか2時間」だけど、
多分お客さまにとっては「とても長い2時間」。
ちょっといろいろと困った状況が出てきたので、
ご家族の方がなじみの人を雇うことに決めました。
ベビーシッターならぬ「シルバーシッター」とでも言った方がいいのかしら。
で、ご家族から、
報酬としていくらくらいお支払いすればいいでしょう?
というご相談がありました。
何かないかな~と思って
「シルバーシッター」で検索したら
結構あるじゃないですか!
相場は1時間1800円くらい。
ちなみに。
現在の介護保険による「訪問介護(ホームヘルパー)」では
この「シルバーシッター」的な使い方は認められないんですね。
たとえば食事の用意をするとか
独居の人に、その人ができなくなってしまった
お掃除やお洗濯、お買い物をするなど
何か「目的」がないといけないのです。
しかしわたしは思うのでした。
認知症の方って、一人で
「目的のない時間」を過ごすことがとても苦手です。
もしそんな空白の時間に
不安になって外に出かけてしまい戻れなくなっちゃったり
他の人の家のドアを開けたりするとしたら
それはそれで迷惑になっちゃうんですよね。
そこまで認知症に対しての理解が
世間では進んでいるように思えないのです。
それならば、介護保険で
認知症の人に対して、
見守り的な使い方ができないものかと思うのです。
ヘルパーは一緒に食事をとったり
お茶を飲んだりはできないのですが、
認知症の方って、そうした方がいい場合もあるんですよね。
一人では遊び食いだけど
デイサービスではみんなと一緒にご飯食べてるとか
ごくごく普通です。
若い人には難しいかもしれないけど、
今でこそ、認知症の親を介護した経験のある
熟年世代の方も増えています。
その人たちにとっても、収入が得られていいかもしれない。
そんな話をしていたら、
お客様のところでお習字を教えてくださっている
知り合いの方が、「面白そうですね!」って言ってくださいました。
軽度者の見直しもいいけど
認知症の方に対する制度、
もっともっと見直して欲しいな。
援助があれば、認知症の人でも
施設に閉じ込めずに済むと思うのです。