ひまりは近所に仲良しのお友達が5人いる。
1歳から幼稚園児の子どもたち。
毎日のように、ひまりは友達の家の前に来ると大声で名前を呼ぶ。
「遊ぼ~、ひまりだよ~」と誘うと出てきてくれる気軽な関係。
どうやら公園に行って遊ぶよりも、何もない道路で友達と遊ぶほうが楽しいらしい。
ブランコも滑り台も何もないコンクリートの道路。
「よーいドン!」の掛け声でみんなで一緒の方向を目指して走る。
それだけで満面の笑顔。
お母さんの誰かが鬼になって追いかけると、さらに大盛り上り。
「きゃ~きゃ~」走り回る声が響き渡る。
誰かが乗り物を出してくると、みんなそれぞれお気に入りの乗り物に乗って走り回る。
みんなで乗り物を貸し借りするから、いろんな乗り物に乗って遊べる。
子どもたち同士で遊んでくれるので、母親たちはいつも井戸端会議状態。
こういうところで、近くのイベントや幼稚園の情報が入ってきたりしてとても便利。
私はひまりが生まれるまで近所づきあいというものをした覚えがあまりない。
小さい頃は近所のお友達と遊んでいたけれど、大人になってからは全然覚えがない。
お隣に挨拶をする程度。
それが今や、ひまりを介してご近所の和を大事に思えるようになった。
ひまりと近所を散歩する。
ひまりは誰にでも「こんにちわ~」と笑顔で挨拶する。
子どもは親を見て育つというけれど、私はひまりにつられて挨拶している。
近所の介護施設のおじいちゃん、おばあちゃんがひまりは好き。
みんな笑顔で挨拶してくれて、「可愛いね」と言ってくれて、「またね」と手を振ってくれるから。
やっぱり、私もひまりにつられて彼らをいい人たちだなぁと好きでいる。
ひまりが近所の子どもと遊ぶようになって、私も近所のお母さんと井戸端仲間になることができた。
ひまりがお友達の家に入りたがるので、私も一緒におうちにお邪魔するようになった。
ひまりがいつも気軽にみんなを「呼びに行こう」というので、私も気軽にみんなに会いに行けるようになった。
ひまりが生まれる前、私は意外と人を誘うことに臆病であったように思う。
今は、ひまりと一緒に「今日は誰を呼びに行こうか」って、人に会うことに前向きになった。
もし、ここで災害が起きてもご近所みんなで助け合える気がする。
ご近所にコミュニティを作ることは大切だけれど、賃貸住宅に住んでいてはなかなか難しい。
それをひまりが全部吹き飛ばしてくれている。
小さい子ども侮るべからず。
どこで遊んでも楽しい彼らから、和が広がっていく。

