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夕方、由比ヶ浜まで散歩した。
昨日の台風の影響か、いつもよりも波が浜を覆っている。
ひまりはしばらく、波打ち際近くに座り込み、波を眺めていた。
「帰ろう」と声をかけても「まだ見るー」と、なんだか黄昏ている。


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ほんのり夕陽色の地平線が見える。
風は少し冷たくて気持ち良い。
波音は一定のリズムを刻んで押し寄せる。
いつまでも眺めていたいような、ぼーっとしていたいような心地よさだ。

ひまりも同じように感じているのかな。
同じ場所で、言葉もなく、ただ同じように心地よさを感じてすごす。

いつまでも動こうとしないひまりのとなりに腰を下ろすと、ひまりは私の膝の上に登ってきた。
当たり前のように、私に飛び込んでくることが、私に安らぎをくれる。

「また明日も海に来ようね」
毎日表情の変わる海を、親子で見つめる。
何もせずにゆっくりと、お互いの体温を感じてただ在ること。
私にはそれ以上の贅沢が思いつかないのだ。


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この後、突然「海に入りたい」と言い出したひまり。靴を脱がせ、足だけ海に入れてあげた。来年は一緒に泳げたらいいな。