ひまりの通っている体操教室で6月生まれの子どもたちのお誕生日会があった。

私も一緒に誕生日会に参加。


「みんな席についてね~」という先生の声に、ひまりはぴたっと椅子に座ると手を膝に置いた。

お行儀がよくて私は内心びっくりした。

どの子もみんなお利口に座って誰も立ち上がらない。


先生が手作りのケーキをみんなに配る。

ひまりの目の前には一番最初にケーキが置かれた。

「美味しそうね~」と私を見上げるひまり、だけれど、ケーキに手を出すことはない。

ひまりの横の男の子は、目の前に置かれたケーキに手を伸ばし、お母さんに「みんな一緒だよ。待ってね」と手を握られていた。


男の子のお母さんに「女の子はすごいね。お利口だね、ひまりちゃん」と褒められた。

ひまりは手を膝に置いたまま、「ありがとう」と言った。

私は内心、かなり感動していた。

食べるのが大好きでたまらないひまり。

いつの間にか、ちゃんと待つことを覚えていた。

「ひまり、お利口だね~」と私が言うと「うん」と嬉しそうに笑った。


みんなにケーキが配り終わり、バースデイソングをみんなで歌う。

みんな手拍子して、最後に誕生日の子どもたちがロウソクをふ~っと消した。

ひまりも上手くロウソクを消せて嬉しそう。


先生が「手を合わせましょう」と言うと、子どもたちみんなが手を合わせ「いただきます」と明るい挨拶が響いた。

ひまりもフォークを手に取り、食べ始める。


「いただきます」を言い終わるまでケーキに手を出さなかったひまりに、私はしばらく感動していた。

母親というのは、些細な変化で感動できるものだけど、今日の嬉しさは忘れたくない。

思わず、2年の成長を噛み締めてしまった。


そんな感動を噛み締めている間、もくもくとひまりはケーキを食べ、お皿を持って立ち上がった。

そして先生のところへ一番に向かい、「もっとください」とおかわりを要求している。

すごい、3歳児のほうが多い中、2歳児が一番におかわりに行くなんて。

食に対する貪欲さ。

わが子ながら、逞しく育っているなぁ。

ひまりにつられて、どんどんみんながおかわりに立ち上がった。


一番っていうのは勇気がいる。

でも、ひまりにそういう配慮は全くない、と思う。

ただ純粋に、感じたこと、思ったことを遠慮なく表現できる。

それは子どもの美徳だと思うから、そんな子どもらしさが愛しい。


2回目を難なく平らげ、「ごちそうさまでした」とみんなで手を合わせたあと、ひまりはお皿をもって、先生のところに返しに行く。

お皿を洗ってくれる先生に「お願いします」とお皿を渡した。


家では想像できないこの光景が私にはかなり眩しくて、2歳にひまりが誇らしくなった。


先生がしっかり教えてくれたのだろう。

周りの子どもを見て学ぶのだろう。

集団生活、ありがとうございます!!


ケーキを食べたあとには、先生が作ってくれた写真付きの首飾りをもらった。

誕生日会の間中ひまりはずっとニコニコとお利口にしていた。


家に帰った私は、さっそく有希(パパ)にひまりの快挙を詳らかに自慢したのだ。

ひまり、すごいんだよ!!

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