いつものようにひまりを寝かしつけるため、一緒にベッドに横になる。
いつものようにひまりはハイテンションで、一日の出来事を話す。
いつものようにひまりはベッドで飛び跳ね、私は「しー、静かにしようね。もう夜遅いから寝んねしようね」と声をかける。
今日いつもと違ったこと。
「ママ、大好き!」
おやすみの前のこの一言に、寝かしつけ苦労は吹き飛んだ。
ベッドに入ってから「牛乳飲む。抱っこして!あっち!」と言うので、リビングとベッドを往復。
「お茶飲む、抱っこして!」とまた往復。
「おしっこ、トイレ行く」と今度はベッドとトイレを往復。
出ないで戻ると、しばらくしてまた「トイレ行く!お願い、トイレさん、連れてって」と言うので再びベッドとトイレを往復。
戻るとまた「牛乳飲む」と言い、コントかと半ばうんざりしながら、牛乳を飲ませる。
すると口の中に含みすぎたのか、噴出し、ひまりも私も牛乳まみれ。
もうなんだか笑いながら、二人で着替えをして、再びベッドに戻る。
その頃にはいつも通り、寝かしつけを始めてから1時間が経過。
安定の寝つきの悪さに、私が少し疲れて来た頃、ひまりも眠たそうに目をこすりはじめた。
私が一日の終わりにかける言葉はいつも同じ。
優しくて温かい気持ちで、ひまりが眠れるように祈りながら声をかける。
「ひまり、今日も楽しかったね、ありがとう。明日もいっぱい遊ぼうね。大好きだよ。おやすみ」
「おやすみ、ママ、大好き」
ひまりがそう返事をしてくれて、驚いた。それから心がじんわりと温かくなった。
「ママもひまりが大好き」
「ひまり、ママ、大好き!!」
と大きな声でまた答えてくれる。
昨日までは「おやすみー」と一言だったのに、今日は「大好き」という幸せな一言が加わった。
毎日「ひまり大好き。おやすみ」と声をかけていたから、ひまりはきっと私の真似をしている。
真似でも私は嬉しい。
私と同じ言葉を口にしている事実だけで、とても嬉しい。
私が笑顔でひまりを撫でると、嬉しそうに笑ってくれる。
ひまりが「大好き」という言葉のニュアンスを十分に理解していなくても、私たちは同じ気持ちでお互いを思っていると感じた。
一日の終わりに、こんなに優しいベッドタイムが訪れる。
子育ては祝福されている。
