阿佐ヶ谷のパール商店街は、お気に入りの散歩道。
アーケードがあるので、雨の日も風の日も散歩し放題。
車も通らない。
自転車も押して歩かなければいけない。
歩きタバコは禁止。
子どもができるまで意識しなかったけれど、小さな子どもに優しい決まりだと思う。
さらに、ひまりにとって嬉しいことに、たくさんの犬が散歩している。
私にとって嬉しいことに、たくさんのお店があり、お散歩ついでにお買い物までできるのだ。
ひまりと手を繋いで歩く。
ひまりは歩くだけで嬉しい。
体を動かすだけで幸せなのが1歳児。
ひまりは笑顔で時々私を見上げてくる。
「お散歩楽しいね?」
そう言いたいのかな。
ひまりはいつも私に、自分と同じ気持ちでいて欲しい。
犬がいたら必ず私の手を引き「ワンワン、ワンワン!!」と教えてくれる。
それから「かわいいね~~?」と言う。
ひまりの話す「ね~?」はいつも疑問気味に声の調子が上がっている。
商店街の焼き鳥屋の屋根の上には、風船でできた千両箱がある。
この千両箱は上の蓋が開く。
そうすると、招き猫が顔を出す仕掛けになっている。
最近、千両箱と猫の存在に気づいたひまりは、必ず焼き鳥屋の前で足を止める。
「ニャンニャン、ニャンニャン!!」
と私の手を引き、猫が顔を出すと「ば~!!」と言う。
猫が顔を引っ込め、蓋がしまると「いないいない」と言う。
この「いないいない、ば~!!」を一緒に言ってあげると大喜びで、上機嫌になる。
一緒の行動。
一緒の反応。
一緒の気持ち。
こんなに小さな頃から共感を求めている。
こんなに小さな頃から共感されて嬉しい気持ちを持っている。
共感されたいというのは、人が生まれながら持っている欲求なのかもしれない。
そうだとしたら、誰かとの共感は、人が生きていくためにとても大切なことなのだ。
誰にとっても大切なことなのだ。
たくさんの共感をあげよう。
いつかたくさんの共感を与えられるように。
カメラへのお決まりポーズらしい。ピースのつもり。

