数年前より、時折左足の付け根や腰に痛みを覚え、これ以上痛くなったら整形外科を受診しようと思っていたところ、とくに生理中に痛みが強くなると感じた2015年年末。
約10年前に娘を出産した際、左卵巣が少し腫れていると言われていたことも気になりはじめ、年明け、子宮がん検診も兼ね、産婦人科に行くことに。

卵巣嚢腫かな。
健康に自信のあったアラフォーのわたし、悪性腫瘍なんて想定外だった。
7年ほど前、乳がん検診で要精密検査になり、細胞診の検査をし、結果が出るまで、深刻に悩んだことがあった。
結局、問題なかった(乳腺症だった)・・・その経験が、病気に対してわたしを楽観的に、鈍感にさせていたのかもしれない。

2016年1月初旬、近所の産婦人科にて、子宮がん検診と内診・エコー検査をしていただく。
「左卵巣が10㎝近く腫れているので、手術になると思います。どこの病院を紹介しましょうか」と言われ、覚悟はしていたものの、やはりショック。
手術は免れそうもないのか。
その後の腫瘍マーカーの採血では貧血になり、妊婦さんが使うであろうベッドで休ませていただく始末。

婦人科で内診・エコーをしていただくのは、娘の出産以来、約10年ぶりだった。
ほぼ毎年、健診センターで子宮がん検診を受けてはいたが、内診・エコー検査はしていなかったこと、今はとても後悔している。

帰宅し、主人に相談。
家からタクシーで約10分のところに、大学病院の医療センターがあり、そちらに紹介状を書いていただくことに決めた。

翌週、近所の産婦人科に、腫瘍マーカーの結果の確認と紹介状のお願いに行った。
腫瘍マーカーCA125の結果は330。
基準値はすでに調べていたので、わたしが結果に動揺していると、医師は「腫瘍マーカーだけでは正確にどんな病気かわからないし、1000以上の数値でガンではなかった方もいましたよ」と慰めてくれた?ので、わたしは「わたしより数値が高い人がガンじゃなかったんだから、わたしも大丈夫」と短絡的な解釈をして、落ち着きを取り戻した。
ガンだなんて、思わなかった、思いたくなかった・・・

大学病院の予約も、特に急がず、病院から指定された1月の終わりに入れた。