一男三女に恵まれて、ご主人は「結婚して良かった。感謝してるよ。」と言い、奥さんは予想外の言葉に驚きますが、11年前にご長男が36歳で亡くなった話は聞いていて辛かったですね。
病気でも事故でも子が親より先に亡くなるのはあってはならないことです。
私の祖父母は息子2人の葬式を出しています。
最初が私の父。
次がその弟。
子が先に逝ってしまうのがどれだけ辛いか、どれだけ惨めか、私はそれを見ています。
ダメですよ、若い人が亡くなるのは、絶対にダメですよ。
こういうことを書いていると、あの日の祖父母の顔が頭に浮かんで涙が止まらなくなります。
先月、兵庫県で女子中学生がいじめで自殺していたことが報道されました。
絶対にあってはならないことです。
私が塾の先生を始めて40年以上の間にいじめに遭っている生徒をたくさんあずかりました。
いじめの犯人は同級生などの生徒だけではありません。
最も悪質なのは主犯が担任である場合です。
いつ飛び降りたり飛び込んだりするか分からないほど追い込まれていた生徒が何人もいました。
ですが、みんな生きていますよ。
また、部活の顧問によって指導死の寸前だった生徒もいます。
もちろん部活は辞めさせたので命は守れました。
さらに、親が犯人の場合もあるのです。
「何が何でも東大に入れ!」
長い年月にわたって毎日父親からの暴言や暴力に耐えていた生徒がいました。
彼がいつ電車に飛び込んでしまうかと本当に心配でした。
家庭に介入せずに私ができることはただ一つです。
だから、ちゃんと東大に合格させましたよ。
東大合格を達成したら、その後は父親からの異常な干渉はなくなったそうです。
縁あって出会った彼らはみんな生きています。
誰にとっても塾が居場所になっていたからです。
「味方はするけど甘やかさないよ。」
どの生徒にも言って来た言葉です。
自分に味方してくれる人がいると分かるだけで、アンパンマンではないですが「勇気百倍!」になるかも知れません。
では、いつから生徒の死に敏感になったのかと振り返れば小学生の頃です。
一学年下の女の子が病気で亡くなりました。
さらに、同級生が高校生の時に事故で亡くなりました。
葬儀の際に目にした彼のお母さんの涙は何十年経とうとも頭から離れません。
若い人が死んではいけません。
私が塾を開いている目的は、苦しんでいる生徒の命を守ってあげたい、それです。
だから儲かることなどありません。
私と同じようなことをしている人はあちこちにいますが、どなたも共通して持ち出し。
みんな自分の好きで行っているに過ぎません。