10/10(火) 9:51配信
MBSニュース
10年以上前から同居する女性らを日常的に脅迫しパイプ椅子で殴りケガをさせた罪などに問われている男の裁判で、大津地裁は男に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
傷害や脅迫などの罪で起訴されているのは、滋賀県大津市の設備業・山森健被告(44)です。
起訴状によりますと、今年3月に自宅で同居していた当時26歳の女性にパイプ椅子で殴るなどの暴行を加え、全治3週間のけがをさせ、今年5月に同居していた女性2人に「蹴り殺すぞ」などと暴言を吐き、脅迫した罪などに問われています。
これまでの裁判で山森被告は起訴内容を認め、「10年以上同居していた女性らに甘えがあり調子に乗っていた」と話し弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
一方で検察側は「女性らは暴言や暴力により萎縮して言動を抑圧されるなど甚大な肉体的・精神的苦痛を受けている」として、懲役3年を求刑していました。
10月10日に大津地裁は山森被告に懲役3年執行猶予5年の有罪判決(保護観察付き)を言い渡しました。
発覚は同居女性からの電話「通報バレれば暴力ひどくなる…探さないで」
裁判では事件発覚の経緯から同居女性らの供述調書などが明らかになりました。山森被告は当時、26歳の女性Aさん、36歳の女性Bさんと37歳の女性Cさんと同居していました。
事件が発覚したのは、今年6月に女性Aさんからの1本の電話でした。
(Aさん)
「同居男性から酷い暴力を受けている。通報したことがバレれば、また暴力がひどくなる。探さないで」
電話は2分足らずで、翌日、警察は山森被告の自宅を特定して踏み込むと、通報してきたAさんの他にBさんとCさんら3人の女性が暮らしていたということです。女性らは、山森被告から「何年なにもせんと食わしてもらいよるんや」「蹴り殺すぞ」などと脅されていた当時の状況も明らかになりました。
「家族と会うな」「1000万円奢ってんぞ」女性らの供述調書から見えた生活実態
裁判では同居女性らの供述調書も読み上げられました。
(女性らの供述調書より)
「(手伝っていた)通販事業がうまくいっていないと知ると、『1000万円くらい奢ってんぞお前らに』などと言われ、恐怖で震え逆らうことが出来なかった。
窮屈で息苦しい毎日を過ごしていた」
「2007年、働いていたパチンコ店の常連客として被告と知り合った。21歳の頃、被告に『実家を出ろ』『親と連絡を取るな』と言われて一人暮らしするようになった」
男 「ディズニーランド何度も行ったし…支配関係なかったと思う」
一方で、山森被告は10年以上同居していたBさん、Cさんに対しての『支配関係はなかった』と話した。
山森被告「なにか頼んでも嫌なことは断られていたし、家の中では2人ともリラックスしていた。買い物に行ったり、ディズニーランドにも何度も行ったし、沖縄にもあちこちに行っていた。支配関係になかったと自分では思っている」
これについて、検察官から「『支配がなかった』という被告の気持ちと、被害者の気持ちの違いは分かるか」と聞かれると、被告は「わかります」と答えた上で「10年以上一緒に居たという甘えと、調子に乗っていたと思う」と話した。
MBSニュース
10年以上前から同居する女性らを日常的に脅迫しパイプ椅子で殴りケガをさせた罪などに問われている男の裁判で、大津地裁は男に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
傷害や脅迫などの罪で起訴されているのは、滋賀県大津市の設備業・山森健被告(44)です。
起訴状によりますと、今年3月に自宅で同居していた当時26歳の女性にパイプ椅子で殴るなどの暴行を加え、全治3週間のけがをさせ、今年5月に同居していた女性2人に「蹴り殺すぞ」などと暴言を吐き、脅迫した罪などに問われています。
これまでの裁判で山森被告は起訴内容を認め、「10年以上同居していた女性らに甘えがあり調子に乗っていた」と話し弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
一方で検察側は「女性らは暴言や暴力により萎縮して言動を抑圧されるなど甚大な肉体的・精神的苦痛を受けている」として、懲役3年を求刑していました。
10月10日に大津地裁は山森被告に懲役3年執行猶予5年の有罪判決(保護観察付き)を言い渡しました。
発覚は同居女性からの電話「通報バレれば暴力ひどくなる…探さないで」
裁判では事件発覚の経緯から同居女性らの供述調書などが明らかになりました。山森被告は当時、26歳の女性Aさん、36歳の女性Bさんと37歳の女性Cさんと同居していました。
事件が発覚したのは、今年6月に女性Aさんからの1本の電話でした。
(Aさん)
「同居男性から酷い暴力を受けている。通報したことがバレれば、また暴力がひどくなる。探さないで」
電話は2分足らずで、翌日、警察は山森被告の自宅を特定して踏み込むと、通報してきたAさんの他にBさんとCさんら3人の女性が暮らしていたということです。女性らは、山森被告から「何年なにもせんと食わしてもらいよるんや」「蹴り殺すぞ」などと脅されていた当時の状況も明らかになりました。
「家族と会うな」「1000万円奢ってんぞ」女性らの供述調書から見えた生活実態
裁判では同居女性らの供述調書も読み上げられました。
(女性らの供述調書より)
「(手伝っていた)通販事業がうまくいっていないと知ると、『1000万円くらい奢ってんぞお前らに』などと言われ、恐怖で震え逆らうことが出来なかった。
窮屈で息苦しい毎日を過ごしていた」
「2007年、働いていたパチンコ店の常連客として被告と知り合った。21歳の頃、被告に『実家を出ろ』『親と連絡を取るな』と言われて一人暮らしするようになった」
男 「ディズニーランド何度も行ったし…支配関係なかったと思う」
一方で、山森被告は10年以上同居していたBさん、Cさんに対しての『支配関係はなかった』と話した。
山森被告「なにか頼んでも嫌なことは断られていたし、家の中では2人ともリラックスしていた。買い物に行ったり、ディズニーランドにも何度も行ったし、沖縄にもあちこちに行っていた。支配関係になかったと自分では思っている」
これについて、検察官から「『支配がなかった』という被告の気持ちと、被害者の気持ちの違いは分かるか」と聞かれると、被告は「わかります」と答えた上で「10年以上一緒に居たという甘えと、調子に乗っていたと思う」と話した。