81歳利用者死亡、全身に不自然なけが 老人ホームの元職員逮捕
8/18(木) 20:35配信
毎日新聞
名古屋市緑区の特別養護老人ホーム「緑生苑」で、入所者の女性に暴行して死亡させたとして元職員が逮捕された事件で、女性の全身に複数の不自然なけががあったことが18日、捜査関係者らへの取材で判明した。愛知県警は転倒してできたとは考えにくいとみて、元職員が暴行に至った経緯を詳しく調べている。
傷害致死容疑で逮捕されたのは元職員の福島栄行(ひでゆき)容疑者(34)。2021年3月、ショートステイを利用していた角谷(すみや)三枝子さん(当時81歳)の両足や背中、腰を蹴るなどして死亡させた疑いが持たれている。
施設の事故報告書によると、角谷さんの体には、逮捕容疑にある暴行箇所に加え、頭や首、胸にも内出血があった。また両足すねの外側の骨が折れており、救急搬送された際のレントゲン検査の結果を基に「すぱっと切れたような骨折」と記されていた。強い衝撃を受けて、骨がずれたような状態だったという。
捜査関係者によると、高齢の角谷さんが誤って転倒した可能性も検討したが、骨折の場所や状態から不自然だと判断。角谷さんが座ったり、横になったりした状態で蹴られた疑いがあるとみて調べている。
一方、角谷さんが足や頭に強い痛みを訴えて病院に運ばれる際、施設の職員らに「お兄ちゃんにたたかれた」と話していたことも判明。意識があり会話もできたが、その後容体が急変して翌日に死亡した。
施設が行った聞き取り調査に対し福島容疑者は、トイレにうずくまる角谷さんを見たが「何度もトイレとベッドの行き来をして疲れたのだろうと思い込んだ」と説明。同僚には「『(別の)男性にポコポコたたかれた』と話していた」と語っていたことも、施設関係者への取材で分かった。
事件があったとみられる夜勤の時間帯には、計4人の職員が勤務。福島容疑者は角谷さんがいたフロアを担当していた。【森田采花】
8/18(木) 20:35配信
毎日新聞
名古屋市緑区の特別養護老人ホーム「緑生苑」で、入所者の女性に暴行して死亡させたとして元職員が逮捕された事件で、女性の全身に複数の不自然なけががあったことが18日、捜査関係者らへの取材で判明した。愛知県警は転倒してできたとは考えにくいとみて、元職員が暴行に至った経緯を詳しく調べている。
傷害致死容疑で逮捕されたのは元職員の福島栄行(ひでゆき)容疑者(34)。2021年3月、ショートステイを利用していた角谷(すみや)三枝子さん(当時81歳)の両足や背中、腰を蹴るなどして死亡させた疑いが持たれている。
施設の事故報告書によると、角谷さんの体には、逮捕容疑にある暴行箇所に加え、頭や首、胸にも内出血があった。また両足すねの外側の骨が折れており、救急搬送された際のレントゲン検査の結果を基に「すぱっと切れたような骨折」と記されていた。強い衝撃を受けて、骨がずれたような状態だったという。
捜査関係者によると、高齢の角谷さんが誤って転倒した可能性も検討したが、骨折の場所や状態から不自然だと判断。角谷さんが座ったり、横になったりした状態で蹴られた疑いがあるとみて調べている。
一方、角谷さんが足や頭に強い痛みを訴えて病院に運ばれる際、施設の職員らに「お兄ちゃんにたたかれた」と話していたことも判明。意識があり会話もできたが、その後容体が急変して翌日に死亡した。
施設が行った聞き取り調査に対し福島容疑者は、トイレにうずくまる角谷さんを見たが「何度もトイレとベッドの行き来をして疲れたのだろうと思い込んだ」と説明。同僚には「『(別の)男性にポコポコたたかれた』と話していた」と語っていたことも、施設関係者への取材で分かった。
事件があったとみられる夜勤の時間帯には、計4人の職員が勤務。福島容疑者は角谷さんがいたフロアを担当していた。【森田采花】