上毛新聞
2022/3/31 09:00

 群馬県渋川市の渋川古巻小6年の萩原愛裡さんが、吉岡町漆原の美容室「クレビア」でカットした。

 髪は小学3年生から伸ばし、腰まで届く長さ。テレビや新聞でヘアドネーションを知り、中学進学前に寄付を決めた。髪を45センチほどカットした萩原さんは、「病気で髪をなくした子たちがおしゃれできるようになれば」と話した。

 同店が、ヘアドネーションの枠組み「つな髪プロジェクト」に髪を送る。同店の宮崎ひで美さん(38)は「寄付したいという気持ちの子どもが多く、ありがたい」と話していた。

 前橋市のわかば小6年の佐藤公勇君が、市内の美容室で2年間伸ばした髪を切った。

 おかっぱ頭だった時に知り合いから「ヘアドネーションしてるの」と聞かれたことがあり、母親の正恵さんから意義を教えてもらうと、「髪を伸ばすことが人の役に立つのなら」と思い、伸ばした。

 美容室では鏡に向かい髪を束ね、最初は正恵さんがハサミを入れた。切り終えて、約35センチの髪を手に「軽くなった」と笑顔を見せた佐藤君は「また、ヘアドネーションのために伸ばしてみようかな」と話した。