前回、えきねっとが使いにくいと書きましたが、よく考えると、JR東日本は、多機能の自動券売機も使いにくいです。

 

簡単にいうと、機能を詰め込みすぎて、欲しい切符を買うのに券売機のパネルのどこを押せばいいのか分からないという感じです。

 

JR東日本は、ネットシステムでも、自動券売機でも、開発するのにユーザー目線での試験をしているのでしょうかキョロキョロ

 

開発に当たっては、JR東日本の社員が操作実験をしているとは思います。

 

しかし、JRの社員は発券システムをかなりよく知っている人たちなので、一般ユーザーの視点で使いやすいかどうかを判断できないのではないかという気がします。

 

ユーザーが使いやすいシステム開発のためには、一般人に操作テストをしてもらい、使いやすいかどうかの声を聞けばいいと思います。

 

その際には、例えば、appleのように、直感的に操作しやすいネットシステム・券売機を作ることも必要なのではないでしょうか。

 

そのほか、私の感じたことについて書きますと

 

1 まずネット予約についてみると、JR東海の予約と比較すると分かりやすいのですが、エクスプレス予約の場合は操作にほとんど迷いません。

 

 これは、エクスプレス予約が、ほぼ新幹線の予約に特化しており、操作が単純なのに対し、えきねっとはかなりたくさんの機能を盛り込んでいるため、操作が複雑でわかりにくくなっているのだと思います。

 

 東海道新幹線がその業務の大半を占めるJR東海と単純に比較はできないと思いますが、この意味で、えきねっとの盛りだくさんの機能は必要なのかという気がします。

 

2 次に、自動券売機についてみると、単純な機能の自動券売機で近距離切符などを買うような場合、操作に困ることもありません。

 

 これは、どこの駅までの切符(○円切符)を買うかというボタンを押せばいいという分かりやすい作業だからです。

 

 しかし、多機能自動券売機は、①たくさんの操作を一台の機械でやれるようにしている、②しかも、それを一回の手続でできるようにしようとするあまり、難解になっているという気がします。

 

 例えば、新幹線に乗るときに、乗車券だけを買うのか、特急券だけを買うのか、一緒なのか、区間はどうするのかということを一回の操作の中でやらせようとします。

 

 私は、これが券売機の操作を分かりにくくする大きな原因だと思っています。

 

 このような場合、新幹線の特急券と乗車券を買う手続を別にして、例えば、最初に乗車券を買う(区間、片道か往復かなどを決めて買う)※支払までする。

 

 次に、特急券を買う(区間、指定席・自由席の別を決める)※支払をする。

 

 このように、二回の操作をすれば、それぞれの操作もシステムも単純なものにできます。

 

 しかし、これを無理に一回の手続でできるようにすると、直感的に分からず、どこをどう操作してよいか分からないと行った事態が起きるのだと思います。

 

 ネット予約システムの開発も、自動券売機の開発も、単にユーザーが使いやすいか、ユーザーが理解できるかどうかという視点で考えるだけでよいシステムになると思うのですが、どうでしょうか?