僕はよく舞台袖で考え事をする。
もちろん舞台は本番中でセリフや三味線・太鼓が聞こえてくる。
そんな中での考え事。
不思議、とても集中できる。
色々な事を考える。
芝居、人、仕事。
一番よく考えるのは、自分の精神状態の事。
今日もそんな事を考えていた。
「疲れが俺を悪い方に持っていってるけど、今の俺の状況においてはそれは表層的見解になったな。」
「俺って今どんな気持ちになりたいんだろう?」
「叫びたいのは分かる。」
「じゃあ、どういう風に叫べば俺は新しく前を向けるだろうか?」
「怒りで?悲しみで?それともハッピーを感じて?」
そんな風に考えていたら、なぜだかわからないが幼い頃の事をまた思い出した。
何年かに一度思い出す感情の記憶だ。
もういくつの時だったかも思い出せないが、小学校に入る前ではないかと思っている。
ある日、親父が俺にプレゼントをくれた。
僕は第一子なので、初めての子供に初めての親父自身からのプレゼントだったのではないか?
それは腕時計だった。
黒いベルトに黒い縁。
フラットブラックでまとめられたデザインで、白い時計盤にはおどけたミッキーマウスがこっちを笑って見ていた。
親父が教えてくれた。
「男と女で腕時計のつける腕が違うんだ。」
ますます嬉しかった。
なんだか背伸びして大人になった気分だった。
「僕は今日から紳士だ!」
数日後‥‥‥、
僕はいつもの近所のテリトリーで、ご自慢の腕時計をつけて遊んでいた。
もう思い出せないが、友達と喧嘩でもしたのだろうか。
とても悲しい出来事があった。
その出来事のせいで、僕は大泣きしながら家に帰っていった。
しかも、その出来事で自暴自棄になっていた僕は、その帰り道に身につけているものをほとんど捨てて歩いて帰っていってしまった。
靴や服、靴下、そして、あの腕時計まで。
その後家に閉じこもり、しばらくして我に返った僕は、すぐにその道を探してみたが腕時計は無くなっていた。
僕は悲しくてたまらなかった。
自分であの腕時計を捨てた。
そんな記憶を思い出した。
すると、その感情の記憶と自分の中の2つの事が繋がった。
一つは腕時計を付けていられない自分。
一つは、ディズニーキャラクターやディズニーランドに行く事に対する漠然とした抵抗を持つ自分。
明確な繋がりや答えではないかも知れないが、その出来事が僕の中で今だに大きいと感じた。
だから、自分に聞いてみた。
「オマエ、もう一度親父にあの腕時計をプレゼントして欲しいだろ?」
僕はしっかりと自分として答えた。
「欲しい。」
そのあと、僕は自分でも驚くぐらい涙が出てきた。
そんな瞬間を過ごした1日だった。
もちろん舞台は本番中でセリフや三味線・太鼓が聞こえてくる。
そんな中での考え事。
不思議、とても集中できる。
色々な事を考える。
芝居、人、仕事。
一番よく考えるのは、自分の精神状態の事。
今日もそんな事を考えていた。
「疲れが俺を悪い方に持っていってるけど、今の俺の状況においてはそれは表層的見解になったな。」
「俺って今どんな気持ちになりたいんだろう?」
「叫びたいのは分かる。」
「じゃあ、どういう風に叫べば俺は新しく前を向けるだろうか?」
「怒りで?悲しみで?それともハッピーを感じて?」
そんな風に考えていたら、なぜだかわからないが幼い頃の事をまた思い出した。
何年かに一度思い出す感情の記憶だ。
もういくつの時だったかも思い出せないが、小学校に入る前ではないかと思っている。
ある日、親父が俺にプレゼントをくれた。
僕は第一子なので、初めての子供に初めての親父自身からのプレゼントだったのではないか?
それは腕時計だった。
黒いベルトに黒い縁。
フラットブラックでまとめられたデザインで、白い時計盤にはおどけたミッキーマウスがこっちを笑って見ていた。
親父が教えてくれた。
「男と女で腕時計のつける腕が違うんだ。」
ますます嬉しかった。
なんだか背伸びして大人になった気分だった。
「僕は今日から紳士だ!」
数日後‥‥‥、
僕はいつもの近所のテリトリーで、ご自慢の腕時計をつけて遊んでいた。
もう思い出せないが、友達と喧嘩でもしたのだろうか。
とても悲しい出来事があった。
その出来事のせいで、僕は大泣きしながら家に帰っていった。
しかも、その出来事で自暴自棄になっていた僕は、その帰り道に身につけているものをほとんど捨てて歩いて帰っていってしまった。
靴や服、靴下、そして、あの腕時計まで。
その後家に閉じこもり、しばらくして我に返った僕は、すぐにその道を探してみたが腕時計は無くなっていた。
僕は悲しくてたまらなかった。
自分であの腕時計を捨てた。
そんな記憶を思い出した。
すると、その感情の記憶と自分の中の2つの事が繋がった。
一つは腕時計を付けていられない自分。
一つは、ディズニーキャラクターやディズニーランドに行く事に対する漠然とした抵抗を持つ自分。
明確な繋がりや答えではないかも知れないが、その出来事が僕の中で今だに大きいと感じた。
だから、自分に聞いてみた。
「オマエ、もう一度親父にあの腕時計をプレゼントして欲しいだろ?」
僕はしっかりと自分として答えた。
「欲しい。」
そのあと、僕は自分でも驚くぐらい涙が出てきた。
そんな瞬間を過ごした1日だった。