お金を払うときに、必ずありがとうございますというようにしている。

僕の持っているお金は、ぼくが何かを他の人にしてもらったもの。

僕が他人に何ができたか。

教職という仕事をずっとやってきて、何かを人に与えられたなんて自信を持って言えることはあまりない。

とはいえ、世の中から必要とされている仕事をやってきて得られた対価。

 

ある意味、ぼくごときができることに対していただいたお金だ。

 

僕ができることに対してもらったお金。

僕が、それほど特殊なことをしているのかはよくわからない。

 

一方で、ぼくがお金を払う場面。

いろいろな人の手にかかって作り出された製品。

おいしい食事を作ってくださった材料や、料理の技術、そしてサービス。

 

僕がもらったお金で、ぼくには到底出来そうもないことや作ることのできない物に換えていただける。

素晴らしいことだと思う。

 

お金を使うすべての場面でそれを感じる。

だから、お金を払うときには必ず「ありがとう」の言葉を添えて払うようにしている。