夜勤3日目。

月曜に衝動買いした「太閤立志伝Ⅲ」(PS1ですよ!我が家はPS2未導入なもんで…)に見事にハマり、昼間寝てないので眠いです。これではせっかくの夜の時間を有意義には使えませんが、ま、年末なので許して!ってことで。
…ダメ人間です。

昨日は朝から雪でした。
当然のごとく傘を持ってきていなかったので、雪の中を走って帰りました。あまり寝ていない仕事明けの気だるさでしたが、雪の中を帰るのはなんだかウキウキして楽しいもので。新横浜の無機質なオフィス街も雪が降るだけでこんなにも印象が違うものかと新鮮な気持ちでした。
さすがに積もるまではいきませんでしたが、雪はいいですねー。

…お子様ですか?


この夜勤のバイトを7月に始めてから読書が習慣になっています。
それまでは全然本とは縁遠かったんですけが、やたら暇なバイトがもたらす膨大な時間は私のようなグータラ人間をも一端の読書家にしてしまったという。暇もまんざら悪くないですね。

ただ、新書の類は読まずに小説ばかり読んでいます。
しかもあまりお金も無いので新刊本はほとんど買わず(江國香織「間宮兄弟」市川拓司「いま、会いにゆきます」のみ。このチョイスもなんだかなぁ…。奥田英朗も読みたかったのですが予算の都合上断念)、ブックオフで調達する文庫本ばかり(しかも大体100円コナーのもの)。そもそもが暇つぶし目的で始まった読書運動なので、こんな感じのコスト意識になっているんでしょうか。
しかも私は筋ばかり追いかけて飛ばし読みする悪癖があるので、果たして作品の魅力の何パーセントを感じられているのだろう…?という感じです(汗)
あまり、正しい読書スタイルではないですね。

好きな作家は浅田次郎、江國香織、辻 仁成、松本清張、宮部みゆき、村上由佳(敬称略、50音順)。
なかでも、浅田次郎作品は大好きなのです!

出会いは「鉄道員」の文庫化の時(2001年夏?)でした。以前毎号読んでいた、競馬雑誌の「優駿」で氏の連載があったので名前は知っていたので、夏のキャンペーンか何かのきっかけで手に取ったのだと思います。
氏の作品には独特のノスタルジーがあって、とにかく物語の筋立てが面白くて、なおかつ声に出して読みたくなるようなリズムのいい文章で読んでいて疲れず一気に読める。それでいてしっかりした時代考証と設定があるので少々クサい話でも荒唐無稽にならず泣ける。「鉄道員」の中では「角筈にて」が一番のお気に入りでした。
その後、このバイトを始めてから「プリズンホテル」「地下鉄に乗って」「壬生義士伝」「シェエラザード」「日輪の遺産」と読んできましたが、なかでも「蒼穹の昴」は本当に面白かった!
「蒼穹の昴」はわりと最近文庫化されたものなので、ちゃんと書店で購入。文庫本にして全4巻、2日間の勤務時間中に一気に読みました。清朝末期の大きな時代の流れのなかで、自分の悲運の天命を変えようと必死に生きる者、国家衰退の悲しい運命を一身に引き受けようとする者、それに抗って国家を生かそうとする者…登場人物たちの魅力を浅田節が目いっぱいに引き出しています。必読です、是非!

そういえば最近、「鉄道員」をもう一度読もう!と思って探したのですがなくしてしまっていたようです。去年3月の引越しのどさくさでなくしたのかなぁ。
こういうのは少し悲しい気分ですよね。

就職したら悠長に小説を読む時間なんて取れないだろうから、今のうちに素敵な作品と数多く出会いたいものです。