音楽を爆音でかける

 

頭の中を雑音で満たし文字を打つ

 

耳慣れた雑音が脳内に響き今日もまた僕の心を魅了する

 

文字を打つ指がだるいなぁ 頭も回っていないし

 

グラスに氷とバーボンを入れ一気に煽った

 

 

 

酒を入れて寝起きの頭を無理やり揺らす

 

少し口角が上がり感情が揺らぐ

 

考えたくもない明日を、見たくない未来を

 

酒で胃の中まで流し込み一旦封印

 

 

どうせ酔いが冷めたらまた開放されると知っていても

 

つかの間の休息を噛み締めた。

 

今日は何をしようかな、少しの余裕を得た僕はお酒の力で

 

休みと言う名の現実から今日も背を向けた。

消え入りそうな声で君がつぶやく

 

小さな希望を

 

柔らかな声で、確かな感情をのせて歌う

 

心の叫びを

 

情緒的に、咽び泣くように

 

今だけは、いつもの鎖を引きちぎったように

 

ギターの音色と、散らばる言葉のパズルが

 

一つ一つ、星座のように繋がっていく。

 

一際輝く一等星が、誰かの胸を突き刺すように。

 

誰かの心を揺さぶるように。

 

 

誰かの救いになる歌を、誰かに寄り添う歌を

 

誰かの背中を押す歌を。

 

 

求める誰かの元に、小さな星々が今日も光を届けてます。

肌寒い朝に、心の平穏を奪うアラームが鳴る。

 

まだ眠りたいという欲求を抑え、

 

重たい体にムチを打ち布団から体を引き剥がす。

 

のそりと起き上がり、デスクのスマホをとりアラームを止めた。

 

 

7:05

 

 

今日も憂鬱な一日が始まった。

 

 

ゆっくりと椅子に腰掛け、用意を始める。

 

 

こころがざわつき、不安が僕を包み込む。

 

頭がボーッとする、体が重い、行きたくない。

 

ただもう一人の自分が背中を押す。

 

 

「まだ大丈夫、まだ頑張れる、できる、行ける」

 

 

僕も何度もつぶやきながら用意を終えた。

 

 

行ってきます。

 

扉の向こうに僕の声だけを残し、家を出た。

 

足に鉛がついていると思うほど重く、一層に前に進めない。

 

 

行きたいのに!行かなきゃいけないのに! 行きたくないのに…。

 

 

駅につき、すぐに来た電車にのり空いている席に座った。

 

 

列車が走り始めた途端、視界がボヤけ足が震える呼吸が浅くなり、涙が頬を伝う。

 

 

もう無理だ。もう限界だ。ここまで頑張ったじゃないか。

 

 

もういいだろう?逃げてもいいだろう?もう無理なんだ。

 

 

理性で無理やり体を動かしても、心がもう無理と限界なんだと

 

アラームをけたたましく鳴らしてるんだ。

 

今までにない音量で僕に、もう起きろと急かすんだ。

 

 

麻痺仕掛けていた心の最終通告を僕は受け取り電車を降りた。

 

罅だらけで、ボロボロの心と一緒に。