「グラブルさんもたまには子供達と遊んであげてください」
洗濯籠を抱え込みながら、近づいてくるデルフィニウム
歩くたびに揺れる、首から掛けたロザリオのペンダントが
異様に目立つ
「あぁー?俺がガキと遊ぶ柄かよ」
グラブルが片眉を上げてダルそうに応える
するとグラブルの目の前にサッカーボールがトントンと、
転がってきた
「なぁ、お兄ちゃん。遊ぼうぜ!」
カブルである
「無理だよ、こんなダメ男には子供と遊ぶなんて器用な事できっこないよ」
それに続くかのように後ろからビジョナ
二人共若干幼く、
目をクリっとさせ、顔の輪郭も今よりも少し丸みをが増している
「あぁ、俺はお二人のご期待通り、超が付く程のダメ男だ。わかったらとっとと行け」
そんな三人のやりとりにため息をつきながらデルフィニウムは口を開いた
「はぁ、あなたは子供の時、大人の方と遊ばなかったのですか?」
「あぁ、俺は他の子供より大人染みてたからな」
何故かのドヤ顔
「はいはい、分かりました。じゃあ、その大人のグラブルさんには洗濯物をたたんでもらいます!」
「なっ!?なんで俺が!?」
「なんで俺が?それはですね、あなたがタダでご飯を食べるということに対して、私はとてつもない遺憾を感じてるからなんですよー?」
デルフィニウムは、その優しき笑みをキープさせたまま、
ドス黒いオーラを纏い、
優しい口調でグラブルに語りかけた
「あ、あの、はい。すみませんでした・・・」
グラブルは何かとデルフィニウムの言葉には弱い
そんじゃそこらの人の言葉には耳も傾けないような男だが、
何故かデルフィニウムは別なのだ
すると、
ピンポーン!
インターホンの音が家の中で鳴り響いた
「誰かしら?」
「さぁ?」
「私見てきますから、ちゃんと洗濯物たたんでくださいね!」
「はいはい」
聞いてるんだか聞いてないんだか全くわからないような返事だった
「もぉ!」
デルフィニウムは身に付けてたエプロンで手を拭き、
玄関の方へと向かった
玄関の前に立ち、靴を履く前に確認の声を出す
「どなたですかー?」
「・・・」
返事が返ってこない
「うーん・・・今開けますねー」
ガラガラガラ・・・
すると目の前には地下街には似つかわしくない、
ピシッとした固めの黒いスーツに
サングラスを掛けた男が立っていた
胸にはロザリオのペンダントが掛かっている
そのロザリオは、外の照明の光でキラッと光り輝いていた・・・