8月15日は長崎県の夏の風物詩「精霊流し」が行われました。
長崎市ほど規模は大きくないもののこの佐世保でも
夕方から始まりました。
「精霊流し」といえばさだまさしがグレープ時代に作った
あの名曲「精霊流し」が有名です。
この曲のイメージでいくと、川辺でゆかりの人々たちが集い
故人を偲んで船に乗せて静かに送るという
抒情詩的なイメージが強いですが
実際はそんなきれいなものではありません。
おそらく一年中で一番騒々しい日でしょう。
精霊流しでは爆竹抜きには語れません。
船と一緒に爆竹の係りの人が船の前後で
たくさんの爆竹を鳴らしながら歩きます。
爆竹には魔除けの意味があり、大きい音ほど効果があると
言われているため、爆竹はひと箱単位で火を付けます。
だからその破裂音や煙はハンパじゃなく
もう怖いくらいです。
頻繁に足もとまで飛んで来たり、火傷したり
髪の毛が焦げたり、それはもう大変なんです。
火災もよく起きます。
昔はこの精霊船は名前通り川や海に浮かべていたそうなんですが
現在は広場に集められて、翌日まとめて大型トラックに乗せられ
そのままゴミ焼却場へと運ばれ焼却処分となります。
わずか一晩で長崎は
浄土の世界から現実の世界へと戻ります。