2020年からコロナの影響で延期になっていた、劇団⭐︎新感線の舞台「神州無頼街」が、2年の時を経て、ついに!開幕しました!2ヶ月前の、3/17に大阪で!笑


どれだけタイムラグあるんだって感じですが、気を取り直して…

BRAIGUY IS BACK!! 
イエーーーイ!!

この2年、様々な価値観や日々の生活における常識が変わり、不安な気持ちになったりすることも多かった。

どうしても至近距離で会話やお芝居をすることの多いエンタメの世界では、感染者が1人でも出ると公演が中止になってしまうような、デリケートな日々。

準備の段階から、感染対策にものすごく気を使いながらの稽古期間だったはず。

そんな中で無事に幕が上がり、公演が行われてることが何よりの奇跡!

私はここまで、大阪公演を1回、静岡の千穐楽公演を1回、そして東京公演を週1回ペースで観劇中なんだけど、回を重ねるごとに最高を更新していくのが本当にすごい!

静岡は物語の舞台にもなっている場所でもあり、富士山パワーもいただいてきました。


(ここからネタバレ含むので、NGな方は回れ右で)

そして、東京公演も中日を過ぎ、全国各地の映画館でライビュも行われた昨日。

ライビュ実施が発表される前からマチネのチケットを取ってたので、昼の劇場から、夕方の映画館のハシゴで、1日無頼街に浸ってきたよ。



昨夜のラジスマで、マモさんが「段取りや台詞が少し変わるだけで、それを身体に染み込ませるのが大変」って話をしてくれてたのだけど、毎回ちょこちょこブラッシュアップされてる部分があったりで、いのうえさんの無限の創作力と、役者陣の対応力のすごさに驚かされっぱなしです。あっぱれ!

今回のマチネ、2列目ほぼセンターというとても良いお席で、役者さんたちの汗が飛ぶところまで見えたり、激しい殺陣で永流の衣装が翻った時に背中と下に履いてる衣装がチラ見えしたりして、ど迫力の臨場感!

あの槍をくるくる回す前の人差し指と中指をスッと立てる動きが美しすぎました。

そして、ライビュカメラが入っているということもあってか、スピードが増して美しい殺陣はもちろんだけど、シリアスなお芝居パートの語り口調がとても良かった。。父が突然いなくなって、1人ぼっちで生きてきたことをゆっくり情感を込めて話す永流に心揺さぶられた( ; ; )

そしてくるくる変わるマモさんの表情と圧巻の歌声!お芝居しながら歌って踊って息切れもせずアクションもして… すごい役者さんだなって改めて思いました。棺桶の歌のお銑さんとのハモりが特に好き。マモさんのライブ、私も行きたい!絶対楽しいもん笑

昨日すぐ近くで見られて嬉しかったシーン。

・冒頭の登場シーンから圧巻の、草臥の顔芸並みの表情の変化と細かい身体の動き。どんだけ顔動くの🤣

・凶介と揚羽が登場シーンの歌の最後に手でお餅つきみたいな動きするとこ

・永流が草臥と麗波の会話を聴診器でこっそり盗み聞きしてる時に百千代が大きい声出したから耳がキーーーン!ってなっちゃってるとこ。芸が細かい笑

・草臥と麗波の逢瀬の歌。妖艶さがどんどん増してるし、草臥が操られた後の表情と声。ゾクゾクしたー!

・永流の美しすぎる所作。髪をサラッとかきあげるとこ、ほんともうこのままシャンプーのCM出てほしいくらい(違)

・永流が草臥に向かってウインクしたとこ!

・揚羽が永流に突っかかるところ。身長差が最高だし、揚羽のメイクも髪の先端もピンクでキラキラしててすごくかわいいーー❤︎

・お梅さんのお産が無事に終わったあと、揚羽が柄杓で永流の手にお水をかけてあげて、永流が手ぬぐいで手を拭いて、その手ぬぐいを揚羽に渡してるとこ。阿吽の呼吸って感じの動きが好き

・川原さん演じる次郎長親分の口上。痺れるカッコ良さ!殺虫剤ソングのダンスもキレキレ!殺陣のシーンでジャンプして暗がりから舞台に出てくるとこも最高!

・殺虫剤の歌、ライビュのカメラアングルだと縦1列に並んでスプレー缶持ってるみんなの手が千手観音みたいになってるのがこれまた最高🤣

・凶介のにゃんにゃんとだいじょうブイ✌️憎めなくてかわいい凶介。マチネはカスタネット鳴らしながらくるくる回るいつもの動きだったのに、ソワレのライビュはファンタビのあのダンスしながらでカスタネット鳴らすの難しそうだったよ😂

・想定外に爆発が大きくて、永流が地下で何が起こってるか床に何度も耳をあてたり、音叉を床に立てて音を聴いて確認するとこ

・揚羽が蛇蝎の命令に背いて街の人を助けに行くと言って袂を分かつところ。去っていく揚羽の背中を見送る蛇蝎の表情が悲しそうで、彼なりに愛情持っていたんだなって思ったら心をえぐられた。

・ラストにかけて入り乱れる殺陣。あの人数の中で長い槍をくるくる振り回しながらの長い殺陣はケガにもつながりかねないと思うのに、本当に圧巻!

・永流が麗波を刺した瞬間の恍惚の笑みと、そこからの罪悪感と絶望感に満ちた苦悩の表情へ変わってくとこ。鳥肌立つ。。

・麗波の最期の表情。倒れる瞬間、永流を見るの。はぁぁ。。

・ラストの寄り添う2人。2人とあの子のその後が見てみたいよーーー(言霊)

・カテコのすべて!!!

場面転換も多い、長丁場な新感線の舞台でのスタッフさんの息の合った動き、劇団員の皆様の台詞がない場面でもクスッと笑える細かいお芝居、客演の役者さんたちがあれだけのびのびとお芝居できるのも、新感線という懐の大きな劇団あってこそ。

そして、そこに立ちたいと思っても誰もが立てるわけじゃないあの真ん中の立ち位置に、確実に存在感を増して立つ蒼ちゃんマモちゃんの月髑髏ペア🌕 

衣装の帯の色が、お互い当時背負ってた月の色を交換したみたいなのがまたエモエモなんですよ。。。

余談ですが草臥のお着替えシーンで着物を着せてもらってるとこで帯をつける瞬間が見えて、ワンタッチでつけられるやつなんだ!ってなりました。今回衣装も本当にどれも素敵。

殺陣は太一くん仕込み、台詞の緩急のつけ方はマモさん仕込みって感じに蒼ちゃんのお芝居がどんどん進化していて、もちろんそこに蒼ちゃんにしか出せない色が加わってもいて。もっともっと板の上でのいろんなお芝居を見てみたくなるね。

ライビュでは表情や手のアップが入るので、劇場とはまた違う新鮮さがあった。時々、ここも映してー!って思う場面もあったけど笑 ゲキシネや円盤でどんな風に編集されてるか、今から楽しみです。

マチネのカテコ、蒼ちゃんは歌いながら笑顔で松雪さんの肩を抱いてて、その後、マモちゃんからもバックハグされてて、最後は幕が降りたあと、蒼マモペアでギューってしながらクルクルまわる、LOVE & PEACEなひととき❤︎

ライビュで見たソワレでも最後の最後、幕が降りたあとの2人のハグにカメラがズームインしてくれてて、カメラマンさん、グッジョブ👍でした。

ゴールが見えてきた東京公演。私の観劇もあとわずか。観たいけど観たら終わってしまうもどかしさ。

終わったらロス間違いなし😭

Twitterにも書いたのだけど、ちょいやめの頃,「木に例えると自分は根っこがないまま育ってしまった木のようなものだと感じていて、成島監督には根っこの伸ばし方を教えてもらえた」と話しながら泣いていた蒼ちゃんに,今こんなにしっかり根を張って美しい花を咲かせてること、たくさんの人の心を動かすお芝居をしてるよってこと、教えてあげたい。

何年、何十年と経った時に振り返ったとき、いろんな意味で大きなターニングポイントのひとつになる舞台になってるんじゃないかな。


こちらは静岡公演のエア煎餅まきでいただいたお煎餅。東京公演もどうかどうか、みなさん揃って最高のエア煎餅まきができますように。