「神様のカルテ」、登場人物それぞれの支え合いが描かれていて、第二夜も心温まるストーリーでしたね。
いつもは原作を先に読むことが多いのだけど、今回はまっさらな気持ちで作品を受け取りたくて、あえて最初の1巻までしか読まずにいました。
なので、なんと言っても古狐先生が亡くなってしまうことへの衝撃が大きかった(;;)
自分の病状を全て理解して、愛する千代さんに自らインフォームド・コンセントをした古狐先生。
いつもウヒョヒョヒョヒョーってお茶目な古狐先生だったけど、震えながら涙する千代さんの肩を抱いて言った、「こういう時に、そばにあなたがいてくれる方を私は神様に感謝します」って言葉にお人柄と強さが表れていたな・・・
思い悩む一止を明るく懸命に支えるハル、そしてハルを気遣う一止、その姿は古狐先生ご夫妻にも似ていて。
2人もきっと、古狐先生と千代さんのように、年を重ねても仲良く神社にお参りしているんだろうなぁ(*˘︶˘*)。.:*
病院のスタッフみんなの協力で実現した、満天の星空のプレゼント、とっても素敵でした。
ラストの大狸先生こと、北大路欣也さんが棺に向かって泣きながら呼びかける姿、胸に迫るものがありました(;;)
千代さんも一止もハルも、ちゃんと泣けてよかった。
きっと、古狐先生はお空の上から千代さんや本庄病院のみんなを見守ってくれているね。
もう1つ、大きく描かれていた、タツとの友情も素敵だったな。
(将棋部三角関係のお相手の名前が原作でも「如月」さんだったの、運命を感じる!)
息が真っ白になるほどに寒い河原でのシーン、コーヒーをぶっかけるシーン、好きなシーンがたくさんあります。
大狸先生と古狐先生のように、歳を重ねた一止とタツがお酒を酌み交わしてる姿、想像できる(*´꒳`*)
家族を犠牲にして成り立っているという今の日本の医療について、こんな時代だからこそ、こうして真っ直ぐに問いかけること、とっても意義があると思いました。
ゆっくり時間をかけて悲しみを癒す間もなく、一止も大狸先生も、きっと翌日にはまた病院で患者さんと忙しく向き合う日々が続いたのだろうなと思うと、冒頭でタツが問いかけていた、医者としての在り方を思い出して複雑な気持ちにもなりますね。
今回、物語がとってもすばらしいことはもちろんなのだけど、大ベテランの北大路欽也さんやイッセー尾形さん、そして髑髏城の時とはまた違った形で対峙することになった渡辺いっけいさんなどなど、錚々たる方々と、堂々と向き合ってお芝居をしている蒼ちゃんの姿にまた違った意味で胸が熱くなります(;;)
デビュー10周年の節目にこんな素敵な作品に出会えて本当によかった!!!
これまでたくさんの作品を観てきたけど、神様のカルテは蒼ちゃんにとって、代表作の1つになるんじゃないかな。
「医者の話ではない、人間の話をしているのだ!」
予告にも出てきたこの台詞、鳥肌が立つくらいすばらしかったです。
「人が死ぬということは、大切な絆がひとつ、失われたということである」というモノローグがあったけど、古狐先生との絆はきっと、心の中に残り続けるんじゃないかなと思います。
これ書いてる今でも思い出すとウルッときてしまうほど切なくて、でもあたたかい、第二夜のストーリーでした。
昨日公開された、制作スタッフさんたちの見どころ紹介の座談会の動画も作品への愛とリスペクトにあふれていて見ごたえたっぷり!!
ドラマスペシャル「神様のカルテ」制作スタッフ見どころ対談 #1
ドラマスペシャル「神様のカルテ」制作スタッフ見どころ対談 #2
スタッフさんたちも演者さんのお芝居に涙しながら撮影してるんだな(;;)
チームワークと温かい雰囲気がたっぷり伝わってきてますますこの作品が好きになりました。
ぜひこの座談会の様子やメイキング映像なども全部ひっくるめて、2時間 x 4話のディレクターズカット版のDVDのリリースお待ちしております❤︎
第三夜の予告はなんだか波乱の予感。
こちらも引き続き原作未読のまっさらな状態で観ます。楽しみです!