昨日10/17、舞台、「浦島さん」が無事に千穐楽を迎えました。
本当におめでとうございます!!!!!
いろんな意味で今までの価値観や常識が覆され、「自粛」という言葉が重くのしかかっていた時期。
いつまで続くのか、誰にも予測がつかず、閉塞感に包まれてしまっていたあの時期。
本来であれば、今年の夏と秋はマモさんとの共演が実現する「神州無頼街」が上演される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響でやむなく全公演が中止となってしまい、でもそんな中で新しいエンタメの形を求めて生まれた・・・それが新しい舞台「浦島さん」と「カチカチ山」。
浦島さんは3人芝居、カチカチ山は2人芝居ということで、台詞の量と熱量がものすごく、舞台上に組まれた箱状の山を何度も登り下りする回数も相当のものでしたね。ステアラで演じた髑髏城とはまた違った集中力が必要な舞台だったのではないかな。
感染対策をしながらのお稽古、そして本番、本当に本当におつかれさまでした!!!
千穐楽のご挨拶で、乙姫様を演じた羽野晶紀さんが「お客様に会うことができて本当によかった」「舞台っていう空間が刹那的で、竜宮城みたいだなって思うんです」と語りながら涙ぐんでいらして、もらい泣きしてしまいました(;;)登場すると一気にその場がパァーーーっと明るくなる、可愛らしくて明るい羽野さん。大好きです。
そして、新感線を代表して・・・という前置きで今回の舞台が上演できたことのお礼を述べてくださった粟根さん。長年舞台の世界で演じてこられた粟根さんの言葉、実感がこもっていてグッときました。前楽の舞台後の配信コメントでは、蒼ちゃんのことを「回を重ねるごとに固めていくタイプの人ですね!」って言ってくださっていました。次の神州無頼街でも共演が決まっていて楽しみです!
そしてそして、ドラマDIVERの撮影直後から、「心が折れそうになった」と語るくらいハードないのうえさんの演出を受け、舞台に臨んだ蒼ちゃん。初日から千穐楽までの成長ぶりが目覚ましく、どんどんアドリブも仕掛けていく遊びゴコロたっぷりな浦島太郎にたくさん笑わされ、ウルっとさせられました。
「マモ爺とさゆ婆と・・・」っていうアドリブ最高だったな(*´艸`)
難しさを感じたからこそ、お芝居がより好きになったと語る蒼ちゃんは、充実感いっぱいのとても素敵な表情でした。次は、ちょうど千穐楽の昨日発表になった新しいドラマ、「神様のカルテ」の役作りへと向かうんだね。そちらも楽しみ!!
舞台上でセットが回転するシーンが何度もあるのだけど、スタッフさんが手動で回していたのだそう。他にも投げられたモップを受け取ったり、風船をゆらゆらとさせながら一緒にダンスのステップを踏んでいたり。そんなスタッフさんたちの姿も見ることができました。
そして今回、とってもひさしぶりに友人と会って話すこともできて、気持ちを分かちあえる喜びを実感しました。私にとって、エンタメは決して「なくてもいいもの」ではなくて、「なくてはならないもの」。
先陣を切って新しい形の舞台を考え、道しるべを示してくださった演出家のいのうえさん、脚本家の倉持さんと青木さん、裏方で支えてくださったたくさんのスタッフの皆様、そして見事に演じきった役者の皆様に心からのスタオベを贈りたいですヽ(;▽;)ノ
直接劇場に足を運ぶことができなくても、配信という形で時間を共有できるように配慮してくださったこともとてもありがたかった。公演終了直後の舞台裏からのトークも毎回楽しかったなぁ。ぜひ今後も続けてほしい試みです。
冷たい雨が降りしきる中でしたが、そこはまるで竜宮城のように、この先の未来への希望があふれる温かい空間でした。
浦島さんの舞台は、批評ばかりのこの世界への風刺でもあり、どうしても世間からの批評に晒されることの多い役者という立場で蒼ちゃんが発する台詞にとっても重みがありました。
竜宮城で過ごした日々を胸に、先へ進む浦島太郎。
時間には限りがあるから、今がとても大切なんだって改めて実感できた。
今回の浦カチを経験した2人が2022年公演で挑む舞台「神州無頼街」は、いのうえさんによると、「歌も踊りもバンバン入る、最近なかったノリの、いのうえ歌舞伎」。
ますますパワーアップした蒼ちゃんとマモさんがついに同じ舞台に立って演じる最高のエンタテインメント、楽しみに待ってます!!!
http://www.astage-ent.com/stage-musical/s134496.html