上弦の月のライビュの興奮冷めやらぬ中、翌日の1/24に下弦の月のライビュへ行ってきました。
私にとって、これが初めての下弦の月バージョンの観劇。
同じ月髑髏なのに全く違う月がそこにありました。
いろんな方のレポを読ませてもらい、違いがたくさんあることは想像できていたはずでしたが、実際に自分の目で見てみたら「こんなにも違うのか!」と驚くことばかり。
同じ脚本なので、登場人物はほぼ同じ台詞を話し、ストーリーの流れも同じなのに、そこに命を吹き込む役者さんの個性が反映され、それがチームとして合わさることで全然違うチームカラーが生まれるんだなということを実感しました。
どちらが良いとかではなく、どちらの月もそれぞれの良さがあり、それぞれに輝きを放っていたよ。
演出のいのうえさんや脚本家の中島かずきさんは、Wチーム制にすると決めた時、ここまで違う月になることを見越していたんでしょうか。
改めて、髑髏城の七人という舞台の奥深さを感じたし、蒼ちゃんのおかげでこんな世界があることを知ることができたことに心から感謝したくなりました。
まず冒頭の天魔王誕生のシーン。
徳川兵が第一声で「火事だーーー!!」って叫ぶじゃないですか。
当たり前なんだけど、役者さんが違うのでその「火事だーーー!!」の声もちょっと違うわけです。
下弦の観劇が初めてだった私、まだ天魔王が声を発する前だというのに、そこですでにぶわっっっと鳥肌が立ってしまって。
その後、天魔王の鈴木拡樹くんが声を発した時にまたさらに鳥肌ぶわわっっ。
これまで観てきた上弦の太一くんとはまた全然違う天魔王。
素顔の拡樹くんは菩薩のような微笑みであんなに穏やかそうなのに、天魔王を演じている時は目を見開いて口元はニヤリ。
声が低めのトーンなのも新鮮で、不気味さと冷酷さが印象に残りました。
そして、松岡広大くん演じる霧丸はとにかく身軽!
上弦の平間くんは捨之介の蒼ちゃんより実年齢が上なのもあって、捨之介と霧丸は同志のような友情を感じるのだけど、下弦のマモ捨さんと広大くんは実年齢もだいぶ離れているし、兄貴分のマモ捨さんを慕う霧丸っていう感じが良くでていたな(*´ω`*)
平間くんもアクロバティックな動きをたくさん入れてくるけれど、広大くんもバク転したり飛び蹴りしたり、かなりアクティブ!
兵庫が「おまえ、ツラつきが変わった」っていう通り、その若さゆえのまっすぐさみたいなのがすごく表情に出ていて素敵だった。
そしてマモさん演じる捨之介は豪快でチャラさのある兄貴って感じの捨之介。
声の強弱だったり、間合いだったり、そういう台詞の抑揚がお見事で、さすがの滑舌の良さ!
無界屋ガールズとのダンスの時、スマートに手を添える蒼ちゃんとは違ってマモ捨さんは1人1人とのスキンシップ激しめで、自らグイグイ盛り上げてく感じ(*´艸`*)
あのチャラさなら剣布に暗闇でいたずらするのわかる気がする笑
上弦の蒼汰捨はまっすぐで若さあふれる捨之介。
下弦のマモ捨は人生経験を積んできた兄貴分。
下弦の贋鉄斎さんと捨のアドリブもめっちゃおもしろかったよーー(*´艸`*)ww
コミカル要素満載すぎて、お腹よじれるくらい笑いました。
贋:(頭に刺さった刀を)外すの手伝ってくれ
捨:おい大丈夫か?(強く引っ張る)ほんと抜けねぇな笑
贋:ちょっと待て。頭皮を抑えるから。
捨:(笑)なんで頭皮www
贋:頭皮抑えないといろいろ大変なことになるからな
捨:(爆笑)
贋:こんなとこで時間使うと怒られるな
捨:そうだよ、今日はいろいろ事情があるんだからな笑
贋:これ以上やると頭皮より下から取れそうだな
捨:(爆笑)(思いっきり引っ張って刀を抜く)
捨:(刀がくの字に曲がってるのを見て)うわっ、ウルトラマンみたいになってる笑
贋:シュワッッッチ!
会場爆笑www
ライビュでウルトラマンって単語入れて大丈夫だったのかな笑
あと、剣花道の「夏の日の恋」のくだり。
贋: 夏の日の恋… そう、例えば…春菊のような。
贋:(春菊モグモグモグモグ)
贋:うーん、せめて接吻を…
贋:(うっとり)
贋:(我に帰る)
贋:俺は子供かっ…
会場爆笑www
しんぺーさんと蒼ちゃんのアドリブも最近どんどん自由さが増してておもしろいのだけど、下弦の2人もほんとおもしろくて(*´艸`*)
蒼ちゃんはしんぺーさんに日々鍛えられてどんどんアドリブを習得してるけど、マモさんは話術に長けていて、アドリブも自らどんどん入れてくタイプなんだなっていうのもよくわかった。
兵庫が刀を抜いたら赤錆だらけだったってところ、下弦の贋鉄斎さん「何が抜かずの兵庫だ・・・風俗かっ」って言ってて、ライビュ的に大丈夫なのか心配になったよ笑
贋鉄斎ルームといえば、下弦の生駒さんも個性強めで。
贋鉄斎の頭に刀を刺せって言われたら「生駒、潔癖だから無理なのぉ♡」「落とした食べ物拾って食べる3秒ルール、あれ、都市伝説だからぁ!!」って絶叫してたし、贋鉄斎の部屋に爆薬投げて去る時、「生駒、おこだからねっ!」って言ってた(*´艸`*)www
天魔王との関係性も上弦とは少し違ってて、甘えたりちょっと人間ぽさが見え隠れする上弦天と生駒とは違って、もっとドライで容赦ない下弦天と生駒でした。
あと、下弦のおっとうが細身でスタイル良すぎてびっくり(*´艸`*)ww
鈴つけるシーンで、小柄でふっくらしてるから「ドラえもんさん!」ってネタにされる上弦のおっとうに対して、スタイル良すぎて細いから「死にかけの猿」って言われる下弦のおっとう笑
7人がシルエットになった時のシルエットでもおっとうの脚の長さが際立ってた!
でも、おっとうダンスは上弦のおっとうのほうが倍くらい動きが激しいですww
そして、下弦のおっとうの鎌には「ステファニー」って名前がついています笑
上弦で投げ込まれるクワは「ぴーちゃん」だけど、下弦で投げ込まれるクワは「リカコ」笑
この辺りにも兵庫の年齢差を感じる(*´艸`*)
そして下弦の狸穴さんも渋さのあるイケメン(*´ω`*)
低音ボイスが心地良い千葉さん。
いっけいさんが体調不良だった日、上弦チームに代役として出演してくれたんだよね。
お姫様抱っこしたりはしないけれど、亡くなったおきりの亡骸に向けて土下座して「成仏しろよ。。。」っていう、あの姿に涙しました(;_;)
下弦の家康殿、愛が深い(;_;)
そしてそして忘れちゃいけない極楽太夫!
どこまでも女子力の高い羽野太夫さん、かわいすぎて惚れそうでした(*ノ∀ノ)
姉御肌な上弦の聖子太夫と男っぽい三浦蘭兵衛を見慣れていたのでかなりの衝撃!
あの上弦でのラップ調の歌は下弦では柔らかい歌になっていて、全然違う無界屋だった笑
無界屋で蘭兵衛が笑顔で優しく太夫を抱きしめるシーンとか、下弦でしか見られないやつ♡
廣瀬蘭兵衛は1幕での優しい微笑みが印象に残るので、2幕で天魔王に「仲間の命乞いか」って言われるシーンがすごく説得力があった。
無界屋の仲間を守りたい気持ちも本当で、でも圧倒的な「殿」という存在を突きつけられてそこに堕ちてしまうっていう儚さが切ない。
そして、木村了くん演じる兵庫。
アクティブさは同じなんだけど、実年齢の差もあるのか、ちょっと兄貴肌な兵庫って感じがして。
羽野太夫とすごくいい組み合わせ!
「同じものを見て、うまいもの一緒に食って、不味いもの食べたら一緒に嘆いて…そうやって生きて生きたいんだ」っていう告白の仕方も素敵だなと思った。
この2人はそうやって生きていくんだろうなって思えたよ。
それぞれ個性があるけれど、上弦、下弦それぞれのキャストのバランスが良くて、この配役がベストなんだなーと思いました。