先日発売された『朝ドラの55年 ~ 全93作品完全保存版』 購入してきました。この1冊に55年分の朝ドラの歴史がつまっています!

正直に言うと、なかなかのお値段なので1度は棚に戻しかけたのですが^^;

蒼ちゃんが日本を代表する役者さんたちと共にこの歴史の1ページに刻まれてるんだ!って思ったら、やっぱり手元に置いておきたい!と引き返していました。

全255ページの分厚いムック本です。

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1961年に初めて放送されたNHKの連続テレビ小説。当時は月~金の放送で1回20分、1年間の放送だったそうです。アナログ映像の時代に、1週分で計100分のドラマを1年間も放送し続けるというのは相当大変な作業ですよね。

これまで93作品も放送されたなんてすごい!

スタッフとベテランキャストが家族のようになってヒロインを支え、さらに視聴者がヒロインを育てる。それによって若い女優さんは主人公とともに成長していきます。それを視聴者が見守るのが「朝ドラ」という独特の文化になった。

それを基本としながらも、時代の雰囲気をとらえ、時代にあった方法を模索し、内容と表現のイノベーションを続けていることが、今も朝ドラが支持される理由でしょう。時代の新しい息吹を伝える女性が登場するから、今も多くの人の心を捉える。

前向きにがんばるヒロインの成長と、そのヒロインを支える人々との人間関係が朝ドラの醍醐味ですよね。

この本には歴代の朝ドラでヒロインを務めた女優さんのインタビューもたくさん掲載されていますが、本当にそうそうたるメンバーばかり。

それぞれの女優さんや俳優さんのインタビューはもちろんですが、個人的にこの本の中で特に面白かったのは民放ドラマのプロデューサーの方々のお話。

新人の女優さんが抜擢されて成長するのはもちろんですが、朝ドラはすでに活躍されている役者さんも成長させるのだそう。

また、ベテランの脇役がブレイクするきっかけにもなっているとのこと。ベテラン俳優の脇役はピンポイントでの起用になりがちな民放とは違い、朝ドラでは印象が強い役を長期間演じられる利点があるのだそうです。

たくさんのキャストがお芝居でぶつかり合う朝ドラ。その現場を経験してぐっと成長するのは新人だけでなく、ベテランの役者さんも同じなのかもしれないですね。

インタビューの中で蒼ちゃんのことを語ってくださっていたのはTBSドラマ制作部の伊與田英徳プロデューサー。

図書戦キャストの土屋太鳳ちゃんや松坂桃李くんのお話も出てきてなんだか嬉しかったです(*ノ´∀`*)ノ

プロデューサーとして朝ドラを見ながら気になるのは、やはりキャスティングです。「まれ」の土屋太鳳ちゃんは「黒の女教師」(2013年)の生徒の一人でしたが、物静かだけど強い意志を持っていて、いつかまた仕事をしたいと思っていた矢先に朝ドラのヒロインに決まった。「さすがいいところに目をつける」と思いました。

相手役の起用もいいですね。「クローン・ベイビー」「怪盗ロワイヤル」に出てもらった松坂桃李くんは「梅ちゃん先生」でぐっと知名度があがったし。

2011年に深夜の「シマシマ」に出ていた福士蒼汰くんも「あまちゃん」でブレイクした。福士くんは僕が会った頃は「芸能界みたいな世界で生き抜いていけるのかなぁ」と心配になるほどまっすぐに育った好青年だったけれど、最近会ったら、ガラリと雰囲気が変わって役者の顔になっていた。「あまちゃん」を経験したことも大きかったんじゃないかなぁ。

「朝ドラでブレイクしたオトコたち」のひとりとしてインタビューが掲載されている蒼ちゃん。

デビューして3ヶ月でフォーゼの主演が決まり、2年目であまちゃんの種市先輩のオーディションに合格。

私たちから見れば順風満帆すぎる俳優人生のスタートだけど、その分蒼ちゃん自身は世間のイメージと自分で感じる実力との差に、思い悩むことも多かったんだよね。

「種市先輩」は、仮面ライダーのオーディションから1年後くらいに決まりました。仮面ライダーと違って主演のプレッシャーというものはありませんでしたが、演技に悩んだ時期でした。

自分の核になるものを見つけたいと思いながら、なかなか見つからなかったんです。でもとにかく素晴らしい先輩ばかりだったので、ものすごく刺激を受けました。

皆さんすごく魅力的に役を演じられていて、愛されるキャラクターができあがっていく。「じゃあ種市の魅力って何なんだ?」「種市ってどんなやつなんだ?」という答えが見つからなかった。まだ役者の仕事を始めて2年だから当然なのかもしれませんが、撮影中ずっと悩んでいました。

でも地元では「カッコイイ先輩」がだんだん情けない先輩になっていく感じ。普通の2枚目が少しずつ壊れていくストーリーになっていくうちに、いい意味で愛されるキャラクターになったと思っています。

あのとき悩み抜かなかったら、今も悩みっぱなしだったかもしれません。すごく感謝しています。

それまで観たこともなかった仮面ライダーのオーディションに受かって、さらに観たこともなかった朝ドラのオーディションにも受かってしまった蒼ちゃん。

裏を返せばそれだけ蒼ちゃんがキラキラ光る原石だったということ。

経験を積めば積んだだけ磨かれる。輝ける。

キャスティングしてくださった方たちは、この人は素直に役と向き合い、経験したことを吸収できるっていう、その素質を見抜いてくれていたんだよね。

それは岡田くんが言ってくれてた「いつも全力でやってくれる」っていう蒼ちゃんの良さとも繋がるところで。

悩み抜いた役がこうして歴史の1ページにしっかり刻まれてるのが、何より誇らしいこと!

ちなみに同じく朝ドラでブレイクしたオトコの1人としてインタビューに答えている東出昌大くんも、種市先輩のオーディションを受けていて不合格だったんだそうです。

でもその後、ごちそうさんにヒロインの杏ちゃんの相手役として出演し、実際に結婚までしてしまうのだから運命ってどこでどう繋がるかわからないね!

この本の蒼ちゃん、ゆるふわヘアとボーダーの衣装で葵くんを思い出すね。とっても素敵♪ 

恋仲の藤野プロデューサーも「ひさしぶりに会ったら雰囲気がガラっと変わっていて男の僕でもドキっとした」と話していたよね(*˘︶˘*)。.:*♡

蒼ちゃんもいつかまた、朝ドラの世界に登場することがあるかもしれないよね。

その時にはどんな役を生きてくれるのかな(*˘︶˘*)。.:*♡