※ 本のネタバレを含んでいます。
まだ読んでいなくて内容を知りたく
ない方は、そっとお戻りください。
「きょうは会社休みます。」の8巻と
2人の初めてのバレンタインの
エピソードを描いた小説版の発売日でした。
ストロボエッジもそうだったのですが
きょうは会社休みます。も、
ドラマ化される前から大好きな作品!
原作はドラマとは基本設定からして
違う部分も多いので、今は完全に別物として
見ています。
藤村真理さんの描く田之倉くんは
いつもしっかり頼もしく、
少しブラックなところもあり、
ドラマの田之倉くんよりも強気な発言が
多かったりします。
以前にも書きましたが、
ドラマの田之倉くんは回が進むに連れて
蒼ちゃんに寄せた脚本になっていった
のかなぁと思っています。
それぞれに良いところがあるよねପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ
そんなわけで、
迷わず2冊ともお迎えしてきたよ(๑˃̵ᴗ˂̵)و
8巻はCocohanaでもチェックしていて既に
内容もわかっていたので、先に小説版から
読み始めました。
結論から言うと、
すごく良かった!!!
夢中で一気読みをして、
最後は涙が流れました 。゚(つД`)゚。
まず、何より嬉しかったのが
2人が花笑さんのお誕生日を偶然一緒に
お祝いすることになったあのバーでの
やり取りから、朝を迎えるまでの流れが
丁寧に描写されていたこと♡
原作では花笑さんが飲みすぎて記憶が
曖昧になってしまっているので
どうして自分が田之倉くんと一夜を
共に過ごすことになったのかさえ
思い出せなくて、翌日に
「結局…した…の? 私たち……」
「覚えてないんですか?」
っていう会話が交わされてるのだけど
今回の小説版では
その曖昧な記憶の部分でどんな
やり取りがあったのか、
どんな風に田之倉くんが告白して
どんな流れでホテルに行くことになったのか。
それが花笑さんの視点だけでなく、
田之倉くんの視点でも描写されています。
私が好きだったくだりを少しだけ
ご紹介します。
バーを出たあとに、手をつないで
夜の道を歩き、断られるのを覚悟で
「オレ、青石さんのこと好きです」
「オレとつき合ってください」
と告白した田之倉くんに
今まで見た中で一番幸せそうに
頬を色づかせながら
「うん」と答えた花笑さん。
その後の田之倉くんの描写が素敵だった!
「そういえばこの人の名前は、
花が笑うと書くんだっけ。
花笑。花笑さん。
ぴったりな名前だ、と田之倉はその響きに
笑みがこぼれる。
早く、そう呼びたい。
花笑からの返事に
自分でも思いがけないくらい
浮かれているようだった。」
飄々としている田之倉くんだけど
実はすごく嬉しくて仕方なかったんだね。
だからこそ翌日に花笑さんが覚えて
いなかったのはショックだっただろうなぁ。
ドラマの田之倉くんにも通じることですが
花笑さんが下の名前で呼ばれるのが
嬉しかったのはもちろんだけど、
田之倉くんも「花笑さん」って名前を
呼べることが嬉しいんだなって
素敵な発見でした。
蒼ちゃんが「花笑さん」って呼ぶ声
ほんとに優しくて大好きだった。
あー思い出しちゃうよ~꒰˘̩̩̩⌣˘̩̩̩๑꒱
そしてバレンタインのエピソード。
こちらも2人らしく心あたたまる内容で
ラストはじんわり泣けました。
具体的なエピソードは読んでの
お楽しみとして。
ここでも田之倉くんの描写が。
「こんなふうに一生懸命に
想ってもらえるのは、恋愛をどこか
割りきって考えてきた自分には新鮮で、
たじろぐほどに温かな気持ちに
させられる。
こんなに嬉しいバレンタイン
チョコは、初めてだ。」
田之倉くんの視点での物語。
これを前から読みたかったんです。
ドラマも、田之倉くんの視点での
スピンオフをやってほしいと
放送中に何度も思ってた。
今回の小説で田之倉くんが花笑さんを
想う気持ちが伝わってきて
原作がより好きになりました(๑′ᴗ‵๑)
原作が好きな人にも
ドラマが好きな人にも
小説版、オススメしたいです。
あーこのバレンタインの素敵な
エピソード、SPドラマで蒼ちゃんと
綾瀬はるかちゃんが演じてくれないかなぁ。
要望書書きたいくらいです(笑)