母の逝去に伴い、昨年4月に実家の市営住宅の退去対応しました。

 

アルバムを除き全物品廃棄の予定でしたが、私が学生時代に読んだ本が多数残されており、捨てるに忍びなく、もう一度読んでから処分しようと自宅に持ち帰りました。

 

元々読書には興味なかったのですが、中学生の時に父親から「昔、真田幸村という武将がいて負けると分かっていながら大阪方のために戦い、徳川家康をあと一歩のところまで追いつめ討ち死にした。」という話を聞き、「超カッケ~」と感動し、歴史小説専門に読書するようになりました。

 

その一方、純文学にはまったく興味なく、ましてやドストエフスキーなど読むつもりもなかったのですが、大学1年の夏休みの一般教養の課題に「カラマーゾフの兄弟」を読了すること、との指示があり、嫌でも読まざるを得なくなりました。

 

読み始めはしたものの、馴染みのないカタカナの名前ばかりで誰が誰やら分からず、話の筋がまったく頭に入って来ません。

「くそつまんねー。 これは拷問やな。」というのが正直な感想でした。

 

それでも我慢して読み進めている内に、いつの間にか話の展開に引き込まれ、なんとか夏休み中に読了でき、達成感も味わえました。

 

熱しやすい私は、ドストエフスキー先生、結構いいかも・・・と思ってしまい、その後「罪と罰」「未成年」「白痴」「死の家の記録」と続けざまに読みました。

今回40年振りに再読しましたが、やはり引き込まれるものがありました。


ですが、もう私の目には文庫本は酷です。

(次の行に視線を移したつもりで同じ行を何度も読んでしまいます)

 

残された時間に対し、他にも読むべき本が沢山あるので3度目は「なし」とします。

 

ドストエフスキー先生 おさらばです。