昨年、2023年4月19日に左人工股関節置換術を受け、1年が経過しました。

 

元々、左股関節の臼蓋が浅く(CE角25度)、長年の筋トレにより股関節に負担をかけたことで変形性股関節症を患いました。

「何か左股関節がゴリゴリと引っ掛かって違和感があるな」、と感じ出したのは15年程前から・・・。

まさか臼蓋が浅いともつゆ知らずその後も高負荷の筋トレを続けてました。

 

その数年後に関西労災病院で診てもらうと「臼蓋が浅いので大事に使わないとだめ」と言われて、生まれつき臼蓋が浅かったことが分かりました。

 

その後も着々と股関節症が進行し、2年ほど前からは階段の昇降が辛く、歩くときはトレッキングポールが必須になりQOLが著しく悪化。

「もう手術しかないか」と思いました。

 

ユーチューブの動画で、大阪中央病院の股関節手術がコンピュータとロボットを使った対応で精度と安全性が高く、また筋肉を切らず筋肉の間から人工股関節を入れるので脱臼等のリスクも少なく生活制限がない、とうことを知り、大阪中央病院のY先生に執刀をお願いすることに・・・。

 

(左股関節に軟骨が残っていない状態でした)

 

が、手術日が決まってからも「本当に手術してもいいのか?」という葛藤がありました。

というのも次のような経緯があったからです。

 

数年前に西宮市内の某病院にて鼠経ヘルニア手術を受けました。

 

人工的な布を腹部に埋め込み穴を覆って腸が出ないようにカバーする簡単な手術で、リスクも少なく術後感染症の確率も1%未満と聞いていました。

が、その1%未満の確率に当たってしまい、半年以上に渡って微熱による体調不良が続き再手術して布を取り去りました。

(幸いにも、穴が開いていた部分は組織化されて塞がってました)

 

人工股関節も少ないながら同様に感染リスクがあります。

血管がないので感染すると治りが悪く、最悪の場合、人工股関節を抜去しないといけなくなる場合があります。

鼠経ヘルニア手術の感染では、入れた布を抜去するだけなので日常生活に支障はきたしませんが、人工股関節手術は元々あった股関節を切り取り、削り取っているので、人工股関節を抜き取った後に元の骨を戻せる訳ではありません。

最悪、寝たきり、車いすの生活になり家族にも迷惑をかけるので、恐怖を感じ、最後まで葛藤しました。

 

「もう成るようにしかならないか」と、半分まな板の鯉の心境で手術前日に入院しました。

 

名医のY先生のお陰で、術後2週間弱で退院できました。

手術の翌朝に回診に来られた際、ベッドに横たわる私に向かい「さあ、立ってみて下さい」と言われたのには、「え?  まだ半日もたってないのに、いきなり立つんですか?!」と驚きましたが、それだけご自分の技術に自信をお持ちなのだと拝察します。

(最終形態です)

 

1年以上経過した現在、今のところ恐れていた感染もなく、手術跡がたびたび痒くなるのと、奥に強張り感・軽い痛みを感じることもありますが、まったく生活制限なく過ごせており、月に数回の三輪山登拝も復活できてます。

ただ、長年左股関節をかばってきたこともあり、右股関節の違和感、右膝の痛みが気になるので安全運転が必要かな、と思います。

 

退院後、近所の病院へY先生からの紹介状と画像データを持参し、リハビリをお願いしたのですが、そこの先生は「私も過去股関節手術をしていたが、位置といい角度といい、こんな完璧な仕上がりの画像は見たことがない。 私にはできない。 今後は患者さんを大阪中央病院へ紹介する」と仰いました。

 

Y先生、どうもありがとうございます。