40年前に読んだ、司馬遼太郎の「空海の風景」を再読しました。

 

 

歴史好きの私は、司馬遼太郎、吉川英治の作品が好きで、高校、大学時代には寸暇を惜しんで読みました。

 

当時、仏教や空海さんには興味はなかったのですが、司馬さんの作品は全部読んでやろう、と意気に燃えており、手に取りました。

 

大学に通う電車内で読んだのですが、仏教に関する予備知識が全くないので内容がまったく理解できず、今までの司馬作品で感じたような血が沸き肉が踊るような展開もなく、「つまんね~。司馬さん、こんな本書いて面白いんか? 」と不満たらたらで読んだ記憶があります。

 

もう2度と読むこともない、と思っていたのですが、先日ブログに書いたドストエフスキーの作品と一緒で、もう一度読んでおこうと思い立ちました。

 

今は空海さんに興味があり、わずかながら知識もあるので、内容を理解しつつ興味を持って読み進むことができました。

(血が沸き肉が踊る程の感情はやはり湧きませんでしたが・・・)

 

時を隔てて同じ本を読むと、様々な経験を経ることで読み手側の心境も変化しているので、感じ方が違って面白いですね。

 

今回は、「よくこんなに調べはったな。 やっぱり司馬さん凄いわ~」と思いました。

司馬先生、どうも失礼しました。