今ゼメスターラストのクラッセンが終了しました。
今回のクラッセンは、修士課程の必修授業であるInstrumentale Spieltechnik und künstlerische Praxis in der Neuen Musik で、タイトルにもある通り特殊奏法を用いた現代音楽を演奏します。
私は、日本人作曲家の細川俊夫さんの「夜の響き」を演奏しました。
もともとは、George Crumb の曲を勉強していたのですが、このゼメスター内にもう一曲新しい曲を増やせると先生に言われ、勧められたのがこの曲でした。
クラスターやサイレントキー(音を出さないで打鍵)で共鳴効果を作ったり、内部奏法として弦をはじいたり、押さえたり、こすったり…
フェルマータだけでも4種類あるので、上記の特殊奏法を用いながら響きを維持させる長さも変えたり、完全な休符では音が存在しない“間“を作り出します。
弦の奥を触るときもあるので、その時は立って演奏します(笑)
楽譜を見ずに聴いている人は???となるような曲ですが、楽譜上には緻密な計算や工夫が施されています。
正直なところ現代音楽は理解しがたいジャンルですが、音が伸びている時間や音が存在しない時間のコントラストのつけ方や緊張感を持続させる方法であったり、特殊奏法を通じてピアノの構造について改めて知ることもあったりと、現代音楽から学べたことがたくさんありました。
他のお友達の演奏も、私が今まで見たことのない特殊奏法を使って演奏していたりと、なかなかに面白いクラッセンでした。
クラッセン後は、お友達と一緒にご飯を食べに行きました。
このクラッセンで今ゼメスターの授業は終了したので、ピアノのレッスンはまだ残っていますが、気分はゼメスター休暇に入ったようなものです。
年明けから体調が優れない日々が続いていたので、無事に完走でき一安心です。
ゼメスター休暇でしっかりと休んで、次のゼメスターに向けて有意義な時間を過ごしたいと思います。
🌻