尊敬しているピアニストの一人である藤田真央くんがウィーンに、しかも私の大好きなラフマニノフのピアノ協奏曲3番を演奏するということで、とても楽しみにしていたコンサートへ行ってきました。
今回の座席は、鍵盤が見えないサイドだったのでちょっと残念😢
コンサートのプログラムはこんな感じ。
アンコールも含め、オールロシアプログラムでした。
コンチェルトハウスでピアノ協奏曲を聴くのは実は初めて。
ピアノのソロでさえ音が届きにくいホールなので、オケと共演したらどうなってしまうんだろう…と思っていたのですが、オケに負けないサウンドの効果を持った歌い方、魅せ方で本当に圧巻でした。
真央くんの演奏は、ラフマニノフのような技巧的な曲になっても音楽的に聴こえないところが一切なくて、40分強の長い曲なのに飽きることも一度もなく、気づいたらあっという間に演奏が終わっています。
アンコールで弾いてくれたプロコフィエフのプレリュードは本当に繊細で美しくて、ラフマニノフで盛り上がった会場の熱気を落ち着かせるかのようにサラッと弾いてスッと退場していくところが真央くんらしくていいなと思いました。
なんか言いたいことはたくさんあるのに、うまく言葉にできないです。
それに、私の拙い言葉にすればするほどなんだか演奏の価値が安っぽくなってしまう気がするので、もしお近くで真央くんのコンサートがあれば足を運んでみることを強くお勧めします。(別に回し者ではありません!)
コンサートの前半だけですでに大満足でしたが、後半もとても良かった…!!
ストラヴィンスキーの葬送の歌は、1908年に作曲→翌年初演→楽譜が行方不明になる→2015年の春に再発見される→2016年頃から再び演奏されるようになったという経緯を持つストラヴィンスキーの傑作の一つで、スカラ座フィルが前奏曲としてよく演奏する曲だそうです。
日本では2017年に初演されているそうですが、聴ける機会はそこまで多くないのでは?と思います。
後半のオケ曲はどちらも初めて聴く曲で、曲名だけを見た私の勝手なイメージは現代的で狂ったような曲だったのですが、予想していたよりもだいぶまともな曲で(かなり失礼)、特にプロコフィエフの3楽章はあまりにも美しい曲でびっくりしてしまいました。
オケのアンコールでは、プロコフィエフのスケルツォとマーチの2曲も演奏してくれるというサービス精神満載。
鳴り止まない拍手に、最後は指揮者のRiccardoが3曲目のアンコールを演奏する素振りを見せてお客さんの拍手を止めてから退場するというユーモア溢れる終わり方でした(笑)
ウィーン公演の翌日に予定されているリンツでの公演にも駆けつけたい気持ちでいっぱいでしたが、レッスンに授業と晩まで予定が入っていたので断念🥲
それくらい、また行きたいなと思った最高のコンサートでした。
🌻