今の職場に、色味のないお化粧をする正社員さんがいる。
もともと色白で、毛髪は黒々。
仕事中の態度はそれはもう真面目で誠実。
そのくせお酒が入ると(入ってなくても)ちょっと面白いスイッチが入り、身体を張って笑わせてくれる、本当に好い人。

が、ひとつだけ、すごーく気になって気になって早1年。
ようやくご本人に伝えられた事がある。

それは、"お化粧に、色味を足そうよ"ってこと。

きちんとメイクしてるんですよ、ファンデーションもマスカラも。
彼女の肌色に合う1番トーンの高いピンクオークルと、彼女の毛髪に合う黒いマスカラでね。

でも、それだけ。
最初はシンプルが好きなのかと思ってたんだけど、少しずつ彼女を知るにつれてわかってきたのが、"自分にかける手間とひまがない"と言うこと。
でもね、若さがメイクを必要としていなかった10代20代の小娘の頃ならいざ知らず、もうアラフォーでそのシンプルすぎるメイクのままでは…以下自粛。

もうね。
お節介ばーさんと呼んでくれて結構!
とにかくまずは口元に色をつけましょう!
色味って、色気に直結するから。
今までカラーリップをしてこなかった分、無駄にハードルが高いけど、化粧って良い意味でもそうでなくても慣れだから。
お化粧が嫌なら、ファンデーションもマスカラもきっとしないもの。
そこまでしてるなら、きっと彼女は次に進みたいはず。
今まで誰からも教わって来なかっただけ。
だったらお節介ばーさんと、少しずつ似合う色を見つけていこうよ!

どこまで付き合ってくれるかわからないけど、頑な女子を柔らかく優しく見守っていくと決めました。
…絶対急かさないように、慎重に…