手 多分 繋いでくれようとしたんだと思う。
なのに、そんなんあんまり珍しいからわからへんくて…

上に向けられた大きな、ごつごつした手のひらに…
頭を大きく下げて、おでこを乗せてしもたんよ…。

自分でも何がしたかったかわからへん…

けど、おでこを乗せた大きな手のひらか
くっくっくっ って揺れる。

慌てて顔を上げたら、
白い出っ歯めの歯を見せて
声も出さずに爆笑してる彼。


アホみたい。

アホみたいに幸せや…。