閉店間近の夜の9時を過ぎた頃「あっとクール」という商品の在庫がありますか?という問い合わせの電話が私が預かった主任の携帯に入りました。
私が働く「住居余暇部門」の課では暑さ対策商品として冷却マフラーや冷感マット、寝具、ハンディーファン等色々ありますが聞いたことが無い商品名です。
聞けば他の系列店舗の催事場でワゴンセールをやっていて、迷っているうちに他のお客様に欲しいサイズの物を買われてしまったとの事。
お店の方が「他の店にもありますよ」と言って親切にJANコードを教えてくれたそうですが、うちや隣の化粧品、生鮮売り場の端末で調べても該当無しでした。
お客様に再度JANコードが間違っていないか調べて頂くことにしてその夜は終わりました。
帰宅してネットで調べてみると小泉ライフテックスの@Cool アッ!とクール 冷却 ジェルマットの様です。
「熊の絵が・・・」と言われてたので間違いなさそう。
余程気に入られたのか翌日の朝再度電話があり、応対した主任は「うちには置いてません」と伝えて電話を切ったそうです。
諦めの悪い私は同じ直営店の中を探してみると何と遠く離れた婦人服売り場に置いてありました。
何でこんなのが婦人服売り場に置いてあるのか課長に尋ねたところ、仕入先のルートによってバイヤーが違うので毛色の違うものを置くことはよくあるそうです。
電話受付の担当者が服飾部門に繋いでいれば良かった訳ですが、折角問い合わせて頂いたお客様に申し訳なく、何だかスッキリしない出来事でした。
尚、端末(ハンドヘルドターミナル)は所属の課によって検索出来るJANコードが違うので、「住居余暇」の端末では服飾部門のJANコードは調べる事が出来ないそうです。

似たような事は同じ部門内でもあります。
いつのまにかBESTCO(ベストコ)製の安い保温ポットがラインアップに加わっていました。
象印やタイガー、サーモス製は私が担当の調理家電の棚に置いていますが、部門コードがダイニングなので担当者がヤカン売り場の棚に並べたようです。
部門コードが調理家電なら私に回ってくる筈ですが、担当者は基本的にバイヤーから指示された棚割り(陳列方法)を尊重しますし、同じカテゴリーでも部門コードも担当バイヤーも違うのでケチは付けられません。
保温ポットを買いに来たお客さんもまさかヤカン売り場にポットが置いてあるなんて思いもしないでしょうし衝動買い狙いなんでしょうか?