鼻尖形成〜鼻尖部耳介軟骨移植
今回は鼻尖形成;耳介軟骨移植について説明します。
団子鼻や鼻尖部が低い症例に行います。
移植は鼻翼軟骨上に挿入しますが、
移植する軟骨は耳介軟骨や肋軟骨を用いますが、
鼻尖部の丸みと柔らかさを出すなら、
耳介軟骨、特に耳甲介(concha)軟骨を使用します。
手術は局所麻酔で行います。
術中に患者さんに高さ、角度をみてもらうためです。
軟骨は耳の裏側からから採取します。
原則鼻の切開は鼻腔内で行い(クローズ法)ます。
鼻尖部をどの方向に高くするかで、移植位置をかえます。
今回は前下方(やや前方)へ高さが出るように移植することにしました。
*写真は患者様のご厚意で了解を得て掲載しております。
耳介軟骨をピラミッド状に重ねて移植しました。
術後は原則テーピングを1週間行います。
術後経過を確認します。
側面の状態です。
術後1週間はまだ腫れていますが、かなりスッキリしています。
術後3週間では腫れも殆どなく、鼻先が自然な感じに高くなっています。
斜位です。
鼻尖部がスッキリしました。
耳介軟骨を移植することで、
団子鼻が修正され鼻先の印象がかわります。
丸山成一
※before &afterの画像についてのご注意
写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。
※リスク・副作用・合併症
内出血、腫脹、感染、鼻先が硬くなる、軟骨の吸収、軟骨の位置異常(ずれ)、鼻尖部の形態異常、
鼻孔の変形、鼻尖と鼻翼の間の溝の形成、瘢痕形成(オープン法の場合は、鼻柱に傷跡が残る可能性があります)、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。
また軟骨採取部は耳介後面の傷、耳介の感覚鈍磨、疼痛、外耳道の変形などが考えられます。