フェイスリフト~アゴから頬にかけてのたるみとり~
今回は頬からアゴにかけてのたるみとりを説明します。
よく患者様から、
「先生!レーザーでこの垂れ下がった“たるみ”はとれますか?」
とか、
「糸を入れて引っ張る方法があるって聞いたのですが、それで“たるみ”はとれるんですか?」
などなどよく聞かれます。
この美容ステーションでも何回か説明していますが、
患者様は、
自分のお顔を鏡でみながら、
「先生・・・昔はこうだったのよね!」
・・・と言われます。
そう!
患者様は、
このようなイメージを膨らませてカウンセリングに来られるわけです。
しかし、実際に垂れ下がったような“たるみ”は
レーザーや糸では厳しいかもしれません。
まず、レーザーですが、高周波レーザーを使用するので、
肌の弾力をつかさどる真皮層に働きかけます。
この効果としては“引き締まった感”はあるでしょう。
この引き締まった感は半年間は持続されるようです。
ただ・・・“引き上げる効果”ではないので、
たるみがとれているわけではありません。
一方・・・
糸はどうでしょか?
確かに・・・レーザーよりは引き上げる効果はあるでしょう。
しかし、
糸は糸の持続力の問題と、
これは一番大きな要因なんですが、
日本人の骨格で、頬骨(ほほぼね)がもともと出っ張っているために、
フェイスリフトと同じように引き上げようとすると、
“引っ張っているな”・・・というのが、
フェイスリフトよりもわかってしまいます。
またそうならないように引っ張ると、
引き上げ具合いが甘くなり、
患者様に満足していただけません。
したがって、
患者様の・・・
この鏡を見ながら引き上げる状態を再現するのであれば、
フェエイスリフトがベストになります。
ただし、
切るのに抵抗がある人や、
切るのが怖い方にはススメません。
実際には、
最初からフェイスリフトを希望される方、
また以前どこかでレーザーをされた方や、糸でされた方が、
その効果を体験されて、やっぱりフェイスリフトがいいの!?
・・・と来院される方が多いですね。
今回の患者様は、
最初からフェイスリフトを希望された方で、
一番のご要望は、
「出来るだけ自然に!」
・・・というものでした。
やじるしの部分を改善させるように、
フェイスリフトを行います。
当院では、
患者様に実際の引き上げ具合いを確認していただきながら、施術をすすめます。
では、施術直後、1週間後と比較してみましょう。
少し腫れもありますが、やじるしの部分は改善されています。
では・・・1週間後はどうでしょう?
→
左は同じように施術前、右は施術後1週間でお化粧をしてもらっている状態です。
自然に引き上がっていますね!
患者様も施術中に確認しているので、安心されていたようです。
このようにフェイスリフトは切る手術ですが、
このような経過だと安心です。
丸山成一
※before &afterの画像についてのご注意
写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。
※リスク・副作用・合併症
内出血、腫脹、左右差、感染、顔面神経麻痺、傷のし開(しかい;傷が開く)、糸が出てくる(埋没縫合した糸がでてくることがある)、縫合糸膿瘍、テープ(傷の安静をはかるためのテープ固定)かぶれ、ドッグイヤー(傷跡の両端が盛り上がる)、傷の肥厚・陥凹、拘縮、耳垂の感覚鈍磨、耳垂の変形、後戻り、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。