「革新的テクノロジー」とかいった売り文句を見る度に買いたいとは思うものの、大抵思いとどまる…そんなことを毎年繰り返しています。
というのは、今までになかったデザインや機能の商品を購入して当たったためしがほとんどないからです。
企業の側も発売の前にテストを繰り返しているのでしょうが、それに充てる人員には限りがあり、また市場で購入する人々は企業が思いもよらぬ使い方をすることもあります。企業のテストだけでは不具合が起こらないことはなかなか証明できないと思います。(電子レンジで風呂上がりの猫を乾かそうとした、とかは極端な例ですが。)
そのため、私は従来とは違った商品が発売された際、少なくとも1シーズンおいて、次のシーズンの商品が発売されてもカタログに残っている、あるいは改良を加えられたものが新発売となった場合に手を出すことが多いです。
話題になった商品にも、私が知っているだけでいくつかエピソードがあります。
「ナイキフリー」初代はアッパーのかかと部分の素材が破れやすかったらしく、第2世代からは改良されたそうです。
これは自分の例ですが、流行り(?)の着圧サポーターの、「C3fit」レッグサポーターを昨年購入してみたのですが、上のサポートが不十分なのか運動しているとずり落ちてきます。気になって通販のレビューをいくつか見てみると、同じようにずり落ちに悩む人が多く見られました。そして第2世代が売り出されましたが、上部にリブ編みが施されており、露骨なまでのずり落ち対策が感じられました…昨年は疲労回復に神経質になっていたので初代を買ってしまったのですが、やはり失敗だったかもしれません。
あまり関係ないかもしれませんが、1流アスリートが新商品の広告塔にされることもよくあります。それで気になったのが北京オリンピック男子マラソンで優勝したサムエル・ワンジル選手のシューズです。
ワンジル選手はオリンピックのケニア代表選考レースとなったロンドンマラソンでは「スパイダーR」を履いていました。このシューズはロンドンマラソン当時、日本ではほとんど情報がない「新商品」でした。
しかし北京オリンピックでは「カタナレーサー」を履いて優勝するワンジル選手の姿が…ワンジル選手は「レース用のシューズ(おそらくスパイダーR)を忘れたので練習用のシューズで走った」とのちに語っていました。
これは私の勝手な見解ではありますが、ワンジル選手はあえてスパイダーRを使わなかったのではないかと考えています。
企業が有力な選手に新商品を着用させ、その選手が先頭を走ることでテレビに延々と映り、優勝まですればその商品への注目はおのずと高まります。新テクノロジーである「フライワイヤー」を搭載したスパイダーを売り出したいナイキとしてはそれを当然考えていたでしょう。
もしかするとロンドンで使用した際にスパイダーに不安を覚えていたワンジル選手は勝負のレースにおいて今まで使っていた信頼のおけるシューズを選んだのかもしれません。
仙台育英がミズノと懇意にしていることもありワンジル選手も仙台育英時代はミズノを履いていました。ミズノが合っている人にはスパイダーは合わないと思います。ミズノと比べると足型が随分違うので…これも私の感覚ではありますが。