クリスマスがやって来た。忠臣蔵とクリスマス、関係はない、どころか「右の頬を打たれたら左を…」という教えと敵討ちの物語では全く水と油である。はずなのだが、ともに師走の風物詩ということで、何となく親和的な感じがする。
クリスマスにつきものなのが教会などで行われるキリスト降誕劇、ページェントである。もっとも、この言い方は必ずしも適切でなく、英語の発音に近い表記だとパジェントだそうだ。
語源はページと同根で、歴史の1ページを見るように、舞台や山車で展示・上演するものだと。しばしば派手な仮装行列…って、義士祭のパレードじゅないか。
ページェントには祝祭劇の語があてられることもある。忠臣蔵に祝祭劇の性格を見いだした、丸谷才一の指摘を想起しない訳にはいかない。

イエスの誕生日は不明で、クリスマスは最初いろいろな日が比定されていたらしい。それがこの時期になったのは、冬至祭と習合したのだそうな。冬のどん底から春に向かって歩み出す季節、これが救世主誕生にふさわしかったのだ。そうして、古代ヨーロッパで冬至祭に出現した怪人(西洋なまはげ)が、サンタクロースの起源となる。
彼はクラウス、我は内蔵助。ふたりのクラちゃんが世界に希望をもたらすのである。

宝船はここのところだ。