Cibavision からついにシリコーンハイドロゲルの1 Dayコンタクトレンズが出た。


Dailies Total 1 (いまのところ日本未発売)


シリコーンハイドロゲルのコンタクトレンズは含水率が低いので、終日つけていてもあまり乾燥感が無いのが良い所だが、つけはじめの装用感はやっぱりある程度ウェッタブルな方が良いっぽい。


なんでもDailies Total 1は基本的には含水率33%ではあるものの、Water Gradient Technologyとかいう技術で、表面の含水率を80%以上にまで高めているそうだ。


CibavisionのシリコーンハイドロゲルはこれまでもO2 OptixとかAir Optix Aquaとか、そりゃーもう目に合う人にはとてもバッチリなレンズなのだけれど、どれも2週間とか1ヶ月とかでワンデー流行りの最近ではメンテナンスが面倒な人にはなかなか広がっていなかったと思う。


で、ここにきてDailies Total 1。


同じシリコーンハイドロゲルの1 DayであるTruEyeとくらべてもDk/tは156(-3D)とTruEyeの118に比べて大幅にアップしている。(そもそもTruEyeはシリコーンハイドロゲルレンズとしてはあまりよいものではないし)

FDAに提出された資料を見ると、Dailies Total 1の素材であるDelefilcon AのOxygen Permetabilityは140(単位省略)とTruEyeの素材であるNarafilcon Aの55から比べると2倍以上となっている。人間寝ているときはまぶたを閉じて酸素が来ないのだから、必要以上の酸素透過性にこだわる必要が無いという人もいるけれど、だからといって表面の水分から酸素を吸収するってわかっている瞳にわざわざかぶせものするのだから、数値がいいに越したことは無い。(透過率が良いと別のデメリットがあるならまだしも)


強いてTruEyeのアドバンテージを上げるならUVカットくらいだろうか。


ま、コンタクトレンズは相性だし数値だけでは測れないものもあるだろうけど、シリコーンハイドロゲルには定評のあるCibavisionだけにちょっと期待できる。O2 OptixもAir Optixもちょっとコシがあって扱いやすくて好きなのだが、これが1 Dayになるとどうなるか。これまでの乾燥に強いという特長を引き継いでいることを期待したい。


早く日本で発売にならないかなぁ。
個人輸入代行サイトでも買えるけど、Cibavision初の1 Dayシリコンだし、やっぱり最初は眼科でトライアルレンズをもらってしばらく使ってみたい。いまのところ欧州でテスト的に売っているのかな。


Coopervisionの勢いに押されているCibavision、逆転なるか。