アモキサン - Amoxan (アモキサピン - amoxapine)


hiliteblue-amoxan

製造販売元 ワイス

販売 武田薬品工業


名称の由来は「本品の一般名 AMOXAPINE から応用名をとった。」(ワイス)


1981年発売の第2世代三環系抗うつ薬。最近ではSSRIがうつ病に対しての第一選択薬になっているが、気分を持ち上げる効果が強いので、SSRIと併用されることも多い(つまりアッパー系)。

効能・効果はずばり「うつ病・うつ状態」だけ。臨床試験では中等度改善以上で70.1%、軽度改善以上で88.2%と結構な好成績を挙げている。

第1世代の三環系抗うつ薬であるトリプタノールやアナフラニールより副作用が弱いとされている。


胎児危険度分類は「カテゴリーC(米国)」


うつ状態の治療としては1日25mg~75mgを数回に分けて服用する。

血漿中最高濃度(Tmax)は50mgで1.46時間、半減期は約8時間、活性代謝物の半減期は約30時間と、ほぼ1日効果が持続する。副作用として口渇、便秘などがあるが、傾眠が上げられていない。(アッパー系だからか)

tomaは25mgを朝晩の合計50mgを処方されている。


処方された当初はまったくやる気が無く、仕事中も集中できず、ただ惰性で仕事をしているという感じだった。

あまりにもやる気が無いのに仕事ではどんどん大きな仕事に関わるようになって、もうこりゃなんとか逃げ出したいとかいう気持ちすら起きず、ホント、無関心のカタマリみたいな状態を訴えたところ処方された。

「ぐーんと持ち上げましょう」(tomaの主治医)ということで。


で、このアモキサン。結構効果ありましたよ。tomaは三環系抗うつ薬はアモキサンしかトライしたことはないのですが、だいたいこんなメンドクサイブログを書けるようになるまで戻ってきたこと自体が効果を証明しているのではないかと。パキシル との併用がいいのかな。薬価も25mgの1カプセルで15.4円。3割負担で1日10円程度ですわ。


副作用はやっぱり口の中が乾く。最初はたばこがまったく美味くなくなってしまうというこまったちゃん状態であったが、まぁ、口の中がニガーでまったく味覚が破壊されるといってもいいアモバン を経験しているせいか、この程度たいしたこと無いという感じ。もともとOPP気味だったので便秘の副作用もナシ。なんともありがたい薬です。躁状態になるなんてこともないし。


アモキサンの副作用といえば「高プロラクチン血症」というのがある。これってドグマチール と似ているなぁ。

そういやドグマチール もノルアドレナリンの取り込みを阻害するんだっけ。海外の論文では非定型抗精神病薬に似ているという意見もある。