パキシル - Paxil (パロキセチン塩酸塩水和物 - paroxetine hydrochloride hydrate)
パキシルの名称の由来は「本剤の一般名であるparoxetineに由来する。」(グラクソ・スミスクライン)
1990年に米国で販売され、日本では2009年9月にデプロメール・ルボックスに続いて承認されたSSRI。
「うつ病・うつ状態」「パニック障害」「強迫性障害」への適応が認められている。
ジェイゾロフト が出るまでは国内NO.1のSSRIであったが、最近は押されているようだ。
というのも、パキシルはいわゆる離脱症状がきついというのがその理由。WHOも「もっとも服用中止が困難な抗うつ薬」としている。
おそらくその理由の一つが、パキシル自体が自分自身を代謝する酵素を阻害するため、服用量と血漿中濃度が比例ではなく等比級数的に増加することにある。(服用量を2倍にすると血漿中濃度はおよそ3.4倍、服用量を4倍にするとおよそ14倍)断薬するとその逆がおこる(と思う)。
服用量を半分にすると血漿中濃度が1/3以下になり、おまけに半減期は14~15時間程度なので、ジェイゾロフト に比べるとかなり厳しいのだと思われる。
パキシルはうつ病の場合は10mgから20mgから服用を始めて、20mgから40mgを継続服用する。パニック障害だと1回30mgの1日1回処方。
主な副作用や嘔気、傾眠、口渇、便秘等がある。
米国ではパキシル論争が広げられ評判が下がっており、2007年の段階では抗うつ薬としては第5位の結果となっている。日本でも巨大掲示板ではその離脱症状についてのスレッドが立つなど、何かと問題を引き起こしている薬だ。
tomaはジェイゾロフト からパキシルに移行してはっきりと違った点は「目覚めが良くなったこと」「午前中のやる気が出てきたこと」
ジェイゾロフト のときはなかなか朝起きられなくて、目覚ましのスヌーズでやっと起きるという状態だったが、パキシル(とアモキサン)に変更になってからはたいてい目覚ましで起きられる。(ちょっとつらいけど)
日中もなんだか意欲的。(これはアモキサン も貢献していると思う)
禁断症状はかなり厳しいらしいのだけれど、いまの状態が非常に良くなってきているので、パキシル(とアモキサン )サマサマである。仕事で通院できなくて薬を切らしたことがあったが、まったくシャンビリが起きなかった。ひょっとしてパキシルは効いてないの?
