ハルシオン - Halcion (トリアゾラム - triazolam)
効能または効果
1. 不眠症
2. 麻酔前投薬
用法及び用量
通常成人には1回トリアゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与する。高度な不眠症には0.5mgを投与することができる。
「風と波を静め、穏やかな海にする不思議な力を持つ古代ギリシャの伝説の鳥、Halcyonに由来している。」(ファイザー)
不眠症、特に寝つきの悪い人に処方される代表的な睡眠導入剤。海外では時差ボケ解消にも処方される。
処方されたことが無い人でも名前だけは知っている人も多い。ま、単なる睡眠導入剤なのだが、その実力以上に名前がクローズアップされすぎているような気がする。最近では不眠のファーストチョイスはマイスリーに奪われつつある。
一部ではそのパッケージの色からハルシオンの0.25mg錠を「銀春(ハル)」、0.125mg錠を「金春(ハル)」と呼ぶこともある。ちなみに錠剤の色は0.25mgが青色、0.125mgが淡紫(ピンクっぽい)に着色されていて、白い色ばかりの錠剤の中でちょっと目立つ。これもおそらくハルシオンの人気に繋がっているような気がする。以前は0.5mg錠なんてのもあったらしいが、そこまで必要な人はそれほどでもないし、0.25mg錠2錠で事足りるので廃止されてしまったようだ(中途半端に量が多いと犯罪に使われたりODされたりするしね)
アングラサイトでは1錠何百円で取引されているらしいが、精神科・心療内科で
「寝つきが悪い、眠るまでに時間がかかる。だけど、一回寝てしまえば朝まで眠ることができる」
とか言えば1錠たった16円(3割負担なら約5円)で結構簡単に手に入る。(と思う)
(マイスリー、レンドルミンあたりになってしまうことも多い)
ハルシオン(トリアゾラム)は胎児危険度分類が「カテゴリーX(米国)」、つまりは胎児に何らかの影響を及ぼす可能性が高いということなので、妊婦(特に妊娠初期)にはよほどのことがない限りは避けることが原則。他にも睡眠導入剤ありますし、というかホントできる限り服用は控えたほうがよいので医師と良く相談です。
不眠症には成人1回0.25mgを就寝直前に服用する。高度な不眠症の場合は0.5mgまで服用することができる。
血漿中最高濃度に達する時間は約1.2時間。別にそんなに待っていなくても15分くらいから効き始める。
血漿中濃度消失半減期は平均2.9時間と、素早く効きキレが良いのがハルシオンのウリだ。
飲んでからノンビリ活動し始めてしまうとせっかくのハルシオンをムダにしてしまうので、さっさとベッド(ふとんでも良い)に入って横になるのが吉。
眠くなるとかどうとかの前に、気がついたら寝てしまっているというカンジである。
他のベンゾジアゼピン系睡眠薬と比較して服用による攻撃性や焦燥感などが強いとしてイギリスやノルウェーあたりでは販売禁止になっていたり、道聞いたお礼に睡眠薬入りの飲料飲ませて性犯罪起こしたり、取調官のお茶に混ぜてうとうとしている隙に脱走する輩がいたり、自分の研究にケチ付けられたことを恨んでシュークリームに入れる眼科医なんかがいて、とかく怖い・悪いイメージをもたれているが、まっとうに使えばとても優れた良い薬であると思う。
ただ、ハルシオン(トリアゾラム)の薬物依存や離脱症状は他のベンゾジアゼピン系睡眠薬と比較して高いという報告もあるので、できる限り短期間の服用が望ましいとされている。10日くらいでも依存が形成されることもあるらしい。
tomaは始めて飲んだとき、0.25mg錠を半分に割って(0.125mgにして)飲んでみたが、あっさり眠れてかなりビビった(死語?)
いまとなっては0.25mgを必要としているので、まぁ、やっぱりだんだんと耐性ができているのかもしれないね。
超短期型なので朝にほとんど残らないので、夜遅くなって飲んでもあまり心配がいらないのがいい。
ちなみに、いまのところ、缶ビール一杯くらい飲んでからハルシオン1錠入れてみても健忘は起きていない。
ちなみに、ハルシオンの添付文書には精神神経系の副作用として「眠気(0.1~5%未満)」というのがあるのだが、これは副作用なのだろうか??
2011年4月ちょっと追加