年間第20主日の入祭唱の動画です。
第4旋法、終止音はミ、ドミナントはラ。
"domine"とは、主人を意味する言葉です。
"dominant"は、メロディーの主なる音、重要な音です。
この曲では、オルガンでず~~~っと「ラの音」を
鳴らし続けて歌うと、雰囲気が分かります。
この楽譜の2段目の”Deus(神)"のはじめのネウマに
エピゼマと呼ばれる、音を保つ記号が付いています。
ラファラソ ラファラソファ ファミ
ここはラの重要性が分かりやすい例だと思います。
古いネウマをみると、歌い方は(大雑把にいうと)
(たっぷり)ラソラファ (軽く)ラファラソファ (たっぷり)ファミ
のように読むことができます。
2段目のおわりには、エピゼマ付きのサリクスがあります。
ここのサリクスは、次に来る大事な言葉の高い音を用意する
という大切な役割があります。
2段目おわりのサリクスで ファソラ と勢いを付けてから
3段目前半の高い "Christi tui" は、読み替えをすると面白いです。
ドドレドドラ ラソラシラシ シラ
→ ソソラソソミ ミレミファミファ ファミ
高い所にまた第4旋法があるみたいです。
3段目後半からは、元に戻った旋法になります。