大学生活は本当に楽しかったです。
遊ぶことではなくバイトして勉強するのが。

学費は自分でバイトして払うという約束で入ったので、毎日本当に忙しかったです。
授業はほとんど休みなく出席し、バイトもいくつも掛け持ちで休みは年に数日程度。

ただ大学で勉強するということがどういうことかちゃんと分かってなかったですね。
自分で研究したい題材を探してくることまではできたのですが、その研究とは何かがわかっていなかったです。まあ学部生ですから当たり前と言えば当たり前なのですが。

フランス文学について卒論を書きましたが、文学を研究するとはどういうことかを理解していませんでした。
卒論も論文になっていなかったです。調べたことを羅列しただけ。

大学院に進学したかったのですが、私の大学ではフランス文学史の授業がなかったので慌てて自習しても院試に間に合わなかったですし、まず遠方に下宿する費用を捻出できなかったです。私が行っていた大学には文学部の大学院がなかったので。

今から思い出してみると、前の大学で学んだことは、勉強は楽しいということ、そして大学は研究するところだということです。
もちろん社会に出るための学歴、教養を得るために通うのを否定しているわけではないですよ。
私の場合はちゃんと研究したかったと思っているというだけです。