間もなく、『カリキュラム・マネジメントと授業の質保証: 各国の事例の比較から』が北大路書房から出版される。
本書の各章は、各国における「カリキュラム・マネジメントと授業の質保証」の現状について、それぞれの国をフィールドにする研究者が執筆している。担当は、日本(田村知子)、アメリカ(森久佳)、イギリス(冨田福代)、ドイツ(原田信之、編者)、フランス(細尾萌子)、フィンランド(渡邊あや)、香港(野沢有希)、シンガポール(池田充裕)である。※敬称略
はじめに
序章 日本のカリキュラム・マネジメントの現状と課題
1章 アメリカのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
2章 イギリスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
3章 ドイツのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
4章 フランスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
5章 フィンランドのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
6章 香港のカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
7章 シンガポールのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
ヨーロッパ各国の担当者が共通に報告していることとして、「カリキュラム・マネジメント」の用語そのものは、ほとんど普及していないということである。とはいえ、それらの国においても、カリキュラム・マネジメント的な教育の質を高める活動は、形は異なれど何らかの方法で実施されており、クオリティ・マネジメント、授業の質開発、学力調査結果のフィードバックとそれに基づく改善、PDCAサイクルの普及、全国学力テストの廃止と教員個人レベルの質改善の取組への回帰(仏)など、クオリティへの関心は高いと言えるだろう。各章で報告されているのは、各国における組織的・計画的なこの教育の「質向上」の取組についてである。